宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/11/13 09:51 更新 放射線帯の高エネルギー電子が増加しています。923黒点群が小規模フレアを起こしました。 担当 篠原 太陽風の速度は次第に下がり、昨日の560km/秒から一日かけて460km/秒へ下がりました。 通常の速度に戻りつつあります。 地球は間もなく、高速風領域を抜け出すでしょう。 太陽風の磁場強度(白線)も3nT前後で、だいぶ弱くなっています。 南北成分は、-2nTくらいの弱い南向き(赤線のマイナス成分)がひんぱんに見られています。 振幅としては小さいのですが、速度がある程度あったため、 小規模のオーロラ活動が続いていました。 AE指数では、300〜500nTくらいの変動が記録されています。 現在、速度が下がりつつあるので、今後はオーロラ活動は起りにくくなるでしょう。 太陽風はこれから更に速度を下げ、低速風になっていきます。 次の太陽風の乱れは、17日に始まると予想されます。 放射線帯の高エネルギー電子は、更に密度が上がり、 GOES 11, 12の両衛星で10の4乗を超えるようになりました。 衛星の運用では支障が発生しやすい状態になっています。 この状態は、次の乱れが来る17日まで続く可能性があります。 27日周期の図で、前周期の10月15〜19日を見てください。 前周期も高速風の後半から高エネルギー電子の数が増え、 その後5日間にわたって高いレベルが続いています。 10月20日に一気に数が減少していますが、 これは太陽風が乱れて、磁気圏活動が活発になった影響です。 太陽では、923黒点群がCクラスの小規模フレアを4回起こしました。 最も大きいのは、今朝、13日7時(世界時12日22時)のC3.3で、 その他の3つはC1の小さめの小規模フレアです。 923黒点群は大きな姿を保っていて、引き続き小規模フレアへの注意は必要でしょう。 ただし、磁場構造の単純さなどから考えて、大きな活動にはつながらないと思われます。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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