宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/11/12 12:27 更新 太陽風はやや速度が下がりましたが、依然高速状態です(560km/秒)。放射線帯高エネルギー電子が増加しています。 担当 篠原 ACE衛星の観測によると、昨日のニュース以降、太陽風は若干速度を上げ、 11日16時(世界時11日7時)に640km/秒まで上がりました。 コロナホールとしては、かなり速度が高まったほうです。 一方、磁場強度は7nTから4nTに弱まっています。 この変化から、このあたりが最高速領域だったと思われます。 7時間ほど640km/秒の状態が続き、 その後はゆっくりと速度低下に向かっています。 今日掲載している図ではぐっと下がったようにも見えますが、 変化の幅としては560km/秒に下がった程度で、太陽風は依然高速状態です。 それでも、山を越えた事は間違いないでしょう。 速度がかなり上がったため、活発なオーロラ活動が続きました。 AE指数のグラフでは、500〜1000nTの間の変動が間断なく続いています。 速度が下がり始めた図の後半では、活動度は落ちている様です。 まだ太陽風は高速ですので、規模は落ちて行きますが、 引き続き、中小規模のオーロラ活動が続く可能性があります。 27日周期の図を見ると、今周期の高速風領域は、 前周期よりも開始がやや遅れ、規模は大きくなっています。 この様子では、明日いっぱいかけてゆっくりと速度が下がって行くでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、一気に数が増大しています。 青線のGOES11は警戒ライン(10の4乗の線)を超え、赤線のGOES12も間近に迫っています。 グラフは、明日にかけてもう一段増大しそうで、 両衛星が警戒ラインを超えることになりそうです。 衛星の運用では障害が発生しやすくなっています。 増加した高エネルギー電子はゆっくりと減少して行きます。 今後数日間にわたって、注意すべき状態が続きます。 太陽面では、黒点に目立った変化はありません。 923黒点群がひとつだけ、大きな姿を見せています。 磁場構造は単純で、それほど注意すべき状態にはない様です。 ただ、X線のグラフを見ると、小さく、Bクラスの変動が続いていて、 どのあたりが元気になっているのか、やや気になります。 (GOESのX線動画が見られず、細かい雰囲気がつかみにくくなっているのです) 基本的には穏やかに推移しそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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