宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/11/ 9 13:55 更新 太陽の東端から923黒点群が上がって来ました。太陽風は低速で(280km/秒)、磁気圏はとても穏やかです。 担当 篠原 学会出張を終え、普段の更新態勢に戻りました。 この期間に、きれいな現象がいくつも発生していたので、動画を一気に掲載します。 (更新時刻が遅くなり、申し訳ありません) 掲載している動画は、SOHO LASCO C2、C3カメラによるものです。 初めの2枚は、それぞれ11月6日(世界時5日)と11月7日(世界時6日)に発生した CME(太陽ガスの放出現象)です。 今日の黒点写真で、太陽の東端(左端)に上がって来た923黒点群が、 まだ太陽の向こう側にあったときに起こしたフレアによるものです。 地球から見ると横方向に飛んでいますので、地球への影響はありませんが、 横向きのため、飛んで行くガスの姿をはっきりと見ることができます。 2枚の動画は、1日おいて発生したもので、規模も同じくらいだったこともあり、 同じ写真を2枚掲載しているかのようにそっくりに見えます。 よく見ると、飛んで行くガスの形が微妙に違います。 3枚目は、11月2日から4日にかけて(世界時では2〜3日)、 小型の水星が太陽に接近して行く様子を捉えたものです。 とても小さな彗星で、太陽に非常に近づいたために明るくなって、 SOHOの望遠鏡で見えるようになったものと思われます。 このような小型の彗星は、SOHOで時々見ることができます。 さて、太陽の向こう側でここしばらく活発なフレア活動を起こしていた活動領域が、 とうとうこちら側に姿を現した様です。 太陽写真の東端(左端)に、新しく923黒点群が見えてきました。 ただ、7日22時半(世界時7日13時半)のC6.5以降、目立ったフレアは起こしていません。 エネルギーを蓄えているのか、おとなしくなってしまったのか、現時点では分かりません。 X線グラフには、小刻みな変動は起っていて、引き続き注意する必要はあるでしょう。 太陽風は、速度が280km/秒にまで下がって、かなり低速です。 磁場強度も2nTと弱まったまたで、まだ高速風が来る気配はありません。 27日周期で、前回と比較すると、到来が遅れているようです。 高速風が1〜2日前後することは普通に起りますので、注意を続ける必要があります。 SOHO EIT284の太陽写真では、コロナホールが南東(右下)に見えています。 地球へ高速風が来るタイミングを示す、見かけの位置に達しています。 この後、磁場強度が強まり始めると、高速風の到来です。 現在は、太陽風の速度が遅く、磁場強度が弱いので磁場の南向きもほとんどないため、 磁気圏はとても穏やかです。 オーロラの活動度を示すAE指数、シベリアの磁場データともに、 全く変化がありません。 SOHO LASCO C2、C3カメラが捉えた、11月6日(世界時5日)のCME(太陽ガスの放出現象)。 (c) ESA & NASA SOHO LASCO C2、C3カメラが捉えた、11月7日(世界時6日)のCME(太陽ガスの放出現象)。 (c) ESA & NASA 11月2日から4日にかけて(世界時2〜3日)小型の彗星が太陽に接近していく様子。SOHO LASCO C2、C3カメラによる。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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