宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/11/ 8 10:42 更新 太陽の東端で活発なフレア活動が続いています。明日以降、回帰性の高速太陽風がやってきます。 担当 篠原 太陽の東端(左端)の向こう側にある活動領域が、活発にフレアを起こし続けています。 昨日も、7日9時半(世界時7日0時半)にC1.2、7日21時半(世界時7日12時半)にC3.0、 7日22時半(世界時7日13時半)にC6.5と、3回の小規模フレアが発生しました。 最後のC6.5のフレアでは、CME(太陽ガスの放出現象)も起こっています。 (太陽の東向きに飛び出していますので、地球への影響はありません) SOHO EIT284の写真でも、太陽の東端に大きく、明るい光の筋が吹き上がっているのが見えます。 間もなくここにある黒点群が、太陽のこちら側に回り込んで来ると思われます。 今までの小規模フレアは、太陽の地平線の向こう側で起こった爆発の、 端っこの光を見ていた様なものです。 こちら側にくれば、もっと規模の大きな爆発だったはずです。 今後は、Mクラスの中規模フレアが起こるのではないかと予想されています。 また、CMEもこちら側にくれば地球へ影響が及ぶようになります。 今後の太陽活動には注意が必要です。 太陽風は低速でたいへん穏やかです。 速度は、320km/秒から300km/秒へ、最低レベルに下がっています。 磁場強度は3nTくらいでやや弱め。 南北成分は小さく北寄りに推移しています。 このため、磁気圏はとても穏やかで、AE指数、シベリア磁場ともに全く変化がありません。 今日いっぱいはこの穏やかな状態が続き、 明日以降、高速太陽風がやって来ると予想されます。 高速風は、初めに磁場強度の強まりをもたらします。 27日周期の図の、10月12-13日あたりを参考にしてください。 速度(緑色線)が高まっているのが高速風帯ですが、 それにやや先立って、磁場強度(Bt,青線)が10nTくらいに強まっているのが分かります。 前回は最高速度が600km/秒で、高速風は3日ほど続きました。 初めの2日間を中心にして、活発なオーロラ活動が見られました。 高速風の原因となるコロナホールが、SOHO EIT284の太陽写真に見えています。 中心から南西(右下)にある黒い部分です。 高速風の通過後は、放射線帯の高エネルギー電子も増大すると予想されますので、 衛星の運用では注意が必要になります。 11日あたりから高いレベルに上がりそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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