宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/11/ 7 10:22 更新 C8.8の小規模フレアが起こりました。東の端から活動的な黒点群が上がってきそうです。 担当 篠原 太陽が急に元気になっています。 昨日も、922黒点群で6日19時半(世界時6日10時半)にC2.4の小規模フレアが発生し、 続いて、7日2時半(世界時6日17時半)にC8.8の大きめの小規模フレアが発生しました。 こちらは、太陽の東端の、まだ向こう側にある活動領域が起こしたフレアです。 このフレアでCME(太陽ガスの放出現象)が発生しています。 SOHO LASCO C3の写真を見てください。 東端にある活動領域は、やがてこちら側に回ってきます。 どのような黒点群があるのでしょうか。 この群は数日前にも、CMEを起こしていました。 これからしばらく、にぎやかな太陽が見られるかもしれません。 GOESのX線グラフの最新の部分を見ると、 C1くらいの小さなフレアがまた起こっている様です。 太陽風は速度が下がり、340km/秒と低速になっています。 磁場強度は4nTと普通の強さ。南北成分は小さく南北に揺れています。 振幅が小さい事と、速度が遅くなっているため、地球への影響は小さくなっています。 シベリアの磁場データには、変化が全く記録されていません。 (AE指数のグラフは停止しています) SOHO EIT284の写真に、コロナホールがしっかりと見えています。 中心線を過ぎ、2日後くらいから影響がやってきそうです。 前回は最高が600km/秒。高速風は3日ほど続きました。 速度が上がり始める、9-10日あたりでオーロラ活動が活発になると予想されます。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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