宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/11/ 5 11:08 更新 太陽風の速度がやや上がる、小さな乱れが来ました。 担当 篠原 太陽風に小さな乱れがやってきました。 昨日のニュースの時点では、太陽風の速度は350km/秒とやや遅めでした。 その後、4日11時(世界時4日2時)頃にやや上昇して、420-440km/秒くらいに上がりました。 数値的には、通常の速度に戻ったという程度です。 この状態は現在まで続いています。 27日周期の図を見て下さい。 速度の緑色線が、11月4日のところで小さく盛り上がっています。 これは、前周期の10月7-8日に見られた変化が回帰してきたものだと思いますが、 太陽風の乱れとしては規模が小さくなってしまいました。 速度の変化に伴って、太陽風の磁場が一時的に10nTに強まる変化を示しています (現在は5nTに戻っています)。 このため、-5nT前後の南を向く時間帯が見られています。 速度もやや上がっていましたので、小規模のオーロラ活動が起きていたのではないでしょうか。 残念ながら、AE指数のグラフが止まっていますので、シベリアの図を見てください。 右側3分の1が、昨日のデータです。 ここでは200nTくらいの変化が見られています。 この後、太陽風の速度は再び下がって、低速状態に戻るでしょう。 27日周期の図を参考にすると、8日まで静かな状態が続くと予想されます。 そして、9日から速度が上がり始め、高速風が12日くらいまで続きそうです。 (10月13-16日の高速風の回帰です) この高速風の原因となるコロナホールがSOHO EIT284の太陽写真に見えています。 (この写真は、1日前の、4日10時(世界時4日1時)の写真です) 太陽の中心に明るい活動領域が見えていますが、その東(左)の暗い影の部分です。 活動領域の明るいガスに隠れていて、やや見えにくい状態ですが、 太陽の中心に近づいて来ると、よりはっきりと見えるようになるでしょう。 太陽のフレア活動は穏やかです。 921, 922黒点群が中心にはっきりと見えています。 規模は大きいですが、あまり活動的ではないようです。 X線のグラフを見ると、小さなぎざぎざが見えている程度で、 たいした変化は記録されていません。 穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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