宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/11/ 6 16:42 更新 921黒点群で、小規模フレアが2回発生しています。 担当 篠原 太陽で小規模フレアが2回発生しています。 太陽の中心やや西(右)寄りに見ている921黒点群が、 昨日、5日16時(世界時5日7時)にC1.3、 5日21時(世界時5日12時)にC3.7の小規模フレアを起こしました。 太陽では、今日に入ってもBクラスの小さなフレアが2回起こっています。 921黒点群は規模を保っていますので、 引き続き、現状程度のフレア活動が続く可能性があります。 昨日のニュースでは、太陽は穏やかでしょうと書きましたが、 そのすぐ後にフレアが起こりました。 太陽の活動度は、GOESのX線動画を見ているとよくわかります。 しかし、9月以降GOES12のX線のデータが停止しているため、 動画を見る事ができず、細かい雰囲気が分からなくなっているのです。 宇宙天気の分析では困った状態が続いています。 太陽風は400km/秒の通常の速度が安定して続いていました。 図の最後の部分で370km/秒にやや下がっていて、これから更に下がって行く可能性があります。 太陽風磁場は3〜4nTでやや弱めです。 -2nTくらいの南向きが続いている時間帯があります。 極域では、小さめのオーロラ活動が起こっていた様です。 シベリアの磁場データで200nTくらいの弱い変動が記録されています。 (AE指数は停止しています) 明後日くらいまで、太陽風、磁気圏は比較的穏やかな状態が続くでしょう。 9日くらいから次の高速太陽風がやってくると予想されます。 その原因となるコロナホールが、太陽の中心に見えています。 GOES-13のX線写真を掲載しています。 GOES-13は、まだ本運用には入っていない様で、写真では太陽が左側に傾いています。 頭を30度ほど左に傾けて写真を見てください。 (出張先から更新していますので、写真を補正することができませんでした) ちょうど中心を越えたくらいですので、今吹き出した高速風が、3日くらいで地球にやってきます。 GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。6日16時 (世界時6日7時)。 (c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
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