宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/11/ 4 08:37 更新 太陽風はやや低速の状態です(350km/秒)。921黒点群が目立っています。フレア活動は穏やかです。 担当 篠原 太陽風は350km/秒前後とやや低速の状態で安定しています。 磁場強度も5nT前後で、普通の強さです。 南北成分は、掲載している図の中央付近で-5nTくらいの南向きが4時間くらい続いています。 この影響で、オーロラ活動も一時的にやや活発になった様です。 AE指数のグラフを見ると、南向きの影響で活動が強まったところで表示が切れています。 シベリアの磁場データでも小規模の活動が記録されています。 その後は太陽風磁場が北寄りに推移していますので、 オーロラの活動は穏やかになっていると思います。 さて、27日周期で過去のデータを見ると、 27日前の10月7-8日、更にもうひとつ前の9月11-13日と、 2周期にわたって太陽風に小規模の乱れが発生していました。 そのため、今周期も同様に乱れが回帰して来るかどうか注目していたのですが、 今のところ目立った変化は見られていません。 回帰する周期は1〜2日程度前後する事は普通にありますので、 明日くらいまでは様子を見る必要がありますが、 太陽風の乱れの領域は消えてしまっているかもしれません。 もしこのまま何も起こらなければ、太陽風は11月8日までは穏やかな状態が続くでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、数が減少しています。 警戒ラインからだいぶ下がっています。 太陽では、921黒点群が大きな姿を見せています。 大きいというか、東西に長く伸びている姿が印象的です。 左下には922黒点群が見えています。 これらの黒点群は、フレアの活動としては穏やかの様です。 X線のグラフでは、目立った変動は発生していません。 (こういう時には、X線写真の動画が見られないのが残念です) あまり活動的な黒点群ではないようで、太陽は穏やかな状態が続きそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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