宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/11/ 3 11:33 更新 921, 922黒点群が発達しています。太陽風磁場が安定して南を向き、磁気圏をやや活動的にしました。 担当 篠原 昨夜、2日22時半(世界時2日13時半)より、太陽風で面白い変化が現れています。 太陽風磁場の南北成分(赤線)が、急に-5nTの南向きになり、 そのまま9時間近く安定した南向きが続きました。 太陽風になんらかの構造の様なものができていたのでしょう。 -5nTで南を向き続けると、磁気圏への影響も大きくなり得るのですが、 AE指数を見ると、300〜500nTくらいの比較的小規模の活動しか発生していません。 それは、速度が360km/秒と遅い状態にあったためです。 太陽風が磁気圏に影響を及ぼすときは、 速度が高いほど、そして南向きの磁場が強くなるほど、大きなエネルギーが流れ込みます。 現在、南向きの磁場は、磁場強度(白線)とともにゆっくりと弱まっています。 既に-2nT(強度は3nT)くらいに下がっており、磁気圏への影響は小さいものとなっています。 磁気圏の活動は次第に静穏にもどっているでしょう。 27日周期を見ると、前周期の10月7-8日の小規模の太陽風の乱れが回帰する場合、 今日か明日になると思われます。 もうしばらく、太陽風の変化に注目したほうがよいでしょう。 太陽では、921黒点群(右側の大きく弧を描いている様な黒点群)と、 922黒点群(左下の小さい細群)が成長を続けています。 昨日は922黒点群で、C1の小さな小規模フレアが起りました。 これらの黒点群が今後も発達する場合、Mクラスの中規模フレアを起こすかもしれないそうです。 久しぶりに太陽面がにぎわっていますし、しばらく注目するべきでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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