宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/11/ 2 10:20 更新 太陽風は通常の速度で安定しています(400km/秒)。921黒点群が成長しています。 担当 篠原 太陽風は通常の速度レベルのまま安定しています。 昨日より、400km/秒前後の速度で推移しています。 前周期の様に、速度が300km/秒台へは完全に落ちきっていません。 太陽風磁場を見ると、ここまで4nTの普通の強さだったのですが、 図の最後の部分で6nTへやや強まっています。 ここだけではまだ何とも言えませんが、引き続き強まった状態が続くのならば、 速度の乱れが早めにやってくるのかもしれません。 しかし、数時間後には強度がまた下がっている可能性もあります。 しばらく注視する必要があるでしょう。 27日周期の図を参考にすると、 速度の上昇は明日の遅くか、明後日にかけて発生します。 その前に磁場強度の盛り上がりが見られます。 その変化の始まりが、現在見られているのかもしれません。 昨日より、磁気圏は比較的穏やかな状態です。 太陽風の磁場が一時的に南を向き(-3nT程度ですが)、 500nTくらいの中規模のオーロラ活動が発生していますが、 目立った変化はこのひとつくらいです。 この後は、太陽風が乱れ始めるか、明日までは穏やかな状態が続くか、 それによって磁気圏の様子も変わるでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は増加はしていません。 警戒ライン以下のままです。 太陽では、921黒点群が成長しています。 その様子を動画にして掲載します。 X線のグラフを見ると、フレア活動はほとんど起こしていないようです。 しかし、規模がだいぶ大きくなって来ましたので、 この後、小規模フレアを起こすかもしれません。 SOHO MDIカメラが捉えた921太陽黒点群の発達の様子。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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