宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/10/25 12:04 更新 太陽風はやや高速です(480km/秒)。磁気圏は概ね静穏です。 担当 篠原 昨日のニュース以降、太陽風の速度は、 520km/秒から25日3時(世界時24日18時)ころに420km/秒へ下がり、 その後再び上がって、現在は480km/秒とやや高速の状態に戻っています。 基本的には、速度は下がって行く傾向にあって、 その中の乱れの範囲の変化だと思います。 太陽風の磁場強度は、4nTでほぼ安定しています。 南北成分は北を向いたり、南を向いたりしていますが、 南向きの振幅は小さく、磁気圏への影響も小さいようです。。 AE指数でオーロラの活動度を見ると、小さな変化が時々見えている程度です。 このまま、穏やかな状態が明日いっぱいは続くと思われます。 SOHO EIT284で、コロナホールが見やすい位置に来ています。 現在の様子(左)と、27日前の様子(右)を見比べてください。 コロナホールの分布がいくらか変化しています。 27日前は、南(下)に寄った場所に、右と左に離れて2つ見えていました。 現在は、その間がつながりつつあり、しかも赤道側に広がって来ているようです。 従って、今周期は前周期から太陽風の様子がいくらか変わっているかもしれません。 27日周期の図を見ると、前周期は、9月30日から磁場の乱れが始まり、 10月1〜2日にかけて速度が高くなっていました。 最高速度は550km/秒程度で、高速風帯としては小規模です。 これと比較すると、今回はコロナホールが低緯度側に伸びて来ているので、 最高速度が高まったり、期間が長くなったりする可能性があります。 高速風の開始時期は同じ頃だと思いますが、その後の変化に注目したいところです。 放射線帯の高エネルギー電子は、増加が止まって、 警戒ラインを下回った状態です。 今回は、これ以上増加することはないでしょう。 太陽では、917、918の2つの黒点群が西へ没しつつあります。 X線のグラフは低レベルで安定していて、フレア活動はとても穏やかです。 この後、太陽はふたたび無黒点状態になりそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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