宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/10/19 12:03 更新 低速太陽風のため(310km/秒)、磁気圏はとても穏やかです。高エネルギー電子は高レベルが続いています。 担当 篠原 太陽風はとても穏やかになっています。 速度は310km/秒まで下がりました。かなり低速です。 磁場強度も2nT前後と弱まったままです。 27日周期の図を見てください。 太陽は地球から見ると27日程度で一回転します。 そのため、太陽から吹き出す太陽風も27日くらいの周期で 同じ変化を繰り返す傾向があります。 その様子を分かりやすくまとめたのが27日周期の図です。 上の段は27日前(一回転前)の宇宙天気データです。 太陽風の速度(緑色線)を見ると、 9月18-19日と9月24-26日にふたつの山(高速風帯)が見えます。 これらは、コロナホールなど太陽風の吹き出し構造に関係した変化です。 従って、太陽の自転とともに繰り返してやってきます。 下の段を見ると、10月14-15日に、9月18-19日と対応する速度の上昇が発生しています。 (一日ほどずれていますが、この程度のずれは普通に起こります) この図の上下を見比べると、今後の宇宙天気を予想できるのです。 上の段の9月22日は、下の段では10月19日になっています。 従って、今日の太陽風は、9月22日に見られた様な300km/秒の低速風となるでしょう。 (この図は世界時です。日本時間は+9時間で求められます) そして、9月23日に太陽風速度の上昇が始まり、 9月24日には、速度が650km/秒から700km/秒近くに達する本格的な高速太陽風がやって来ています。 この変化は、10月20日から21日にかけて見られると予想されます。 速度の上昇の前には、太陽風の磁場強度(青線)が強まります。 9月23日から24日のときも、20nTを超えるほどにたいへん強まっています。 この変化も明日以降注目してください。 27日の周期性は、必ず発生するわけではありません。 しかし、現在の様に太陽活動が安定した状態の時には、今後を予想する有効な手法です。 さて、低速太陽風のため、現在の磁気圏活動はたいへん低レベルです。 AE指数のグラフにはほとんど変化は見られません。 この状態は今日から、明日にかけて続き、 その後の高速風の到来とともに活動度は増加します。 放射線帯の高エネルギー電子は、高レベルで推移しています。 高エネルギー電子は、磁気圏が安定している間は、とてもゆっくりと減少して行きます。 そのため、警戒状態はまだしばらく続くでしょう。 高速風の到来によって磁気圏が乱されると、高エネルギー電子は一気に減少します。 太陽は依然無黒点です。 フレア活動もなく、とても穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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