宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/10/15 12:45 更新 高速風は650km/秒に上がっています。最高速に達したと思われます。オーロラの活動も活発です。 担当 篠原 太陽風の速度(ACEの図の黄色線)はもう一段上がり、550km/秒、600km/秒と変化しています。 磁場強度(白線)は5nTへ下がっています。 このことから、地球は高速風帯の最高速の領域に達したと思われます。 太陽風磁場の南北成分(赤線)は細かく南北に振動しています。 振幅は5nT以下程度で、それほど大きなものではありません。 しかし、速度が高まっているので、オーロラ活動は活発に起こっています。 前半しか見られませんが、AE指数で500nTから1000nTの活動が断続的に発生しています。 シベリアの磁場データではその後の(AEの図の後半に当たる時間帯)変化も見ることができます。 こちらでも、最大で800nTくらいの変動が観測されています。 太陽風の磁場強度が弱まってきた事から、高速風帯は後半に入ったと考えることができます。 今日一日ほど現在程度の高速風が続き、明日から速度が下がり始めると思います。 速度が高い間は、太陽風磁場の南向きに対応して、オーロラが活動的になる可能性があります。 しかし、活動の規模は次第に小さなものとなって行くでしょう。 高速風の影響で、放射線帯の高エネルギー電子が一気に増加しています。 今日のニュースで注意を呼びかけるつもりでいたのですが、 思ったよりも早く増加していました。 GOESの観測では、青線のGOES 11号で警戒ライン(10の4乗)にほぼ達しています。 GOES 10号(赤線)はまだそこまで増えていませんが、 明日のデータでは両者ともに警戒ラインを越えている可能性があります。 衛星の運用では障害が発生しやすくなっていますので、注意が必要です。 この高いレベルは数日にわたって続くと予想されます。 太陽は無黒点の状態になっています。 昨日、太陽の南東(左下)の端近くに、小さな点が見えていると書きましたが、 これは黒点ではなく、カメラのノイズだった様です。 今日の写真にも、昨日と同じ位置に黒い点が見えています。 記事をさかのぼってみると、 9月14日(宇宙天気ニュース9月15日掲載分)以降の黒点写真でこの点が発生しています。 ここしばらくデータが見られない状態だったこともあり、気づいていませんでした。 太陽のフレア活動は穏やかで、こちらは静穏な状態が続くでしょう。 ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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