宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 9/25 10:06 更新 太陽風の速度は650km/秒とかなり高速です。オーロラ活動も活発に見られています。 担当 篠原 昨日のニュース更新直後の24日15時(世界時24日6時)に、 太陽風の速度は一気に650km/秒まで上昇しました(ACEの図の黄色線)。 その後現在まで、このかなりの高速状態が安定して続いています。 一方、太陽風の磁場強度(白線)は、速度の上昇とぼぼ同時に10nTから5nTへ一気に弱まり、 粒子の密度(橙色線)も20個/ccから2個/ccへ一気に下がりました。 地球は高速風領域の中心部分に入ったと考えられます。 今日のACEの図では、太陽風磁場の南北成分(赤線)は、 幅がとても小さくなってしまっていて、変化がよく分かりません。 比較的北寄り(プラスの方向)に推移しているように見えますが、 速度がかなり高まっているため、磁気圏活動は活発に推移しています。 図が前半だけになってしまっていますが、 AE指数は800nT前後の変化が記録されています。 シベリアの磁場データでも、AEに続く時間帯に、 TIKで600nTくらいの変動が記録されていて、活発な活動が続いていたことを示しています。 現在もたいへん太陽風が速い状態が続いていますので、 引き続き活発なオーロラ活動が続く可能性があります(太陽風磁場の状態によります)。 27日前の、太陽の同じ面が地球を向いていた時を参考にすると、 この時は、高速風は3日ほど続きました(8/27-8/30)。 今周期も同程度と考えると、明日いっぱい高速状態が続くと予想されます。 GOES13のX線画像で、今回の高速風の発生源であるコロナホールが、 西の端(左の端)のほうに見えています。 放射線帯の高エネルギー電子は、現在は低いレベルです。 高速風の後半から、急に増加する可能性があります。 明日以降の変化に注目する必要があるでしょう。 太陽では、910黒点群がとてもかすかになっていて、 今日の写真では姿を見つけることができません。 消えつつある様です。 フレア活動も目立ったものはなく、太陽は静穏な状態です。 GOES13衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。25日9時半(世界時25日0時半)。元の写真はやや左に傾いています。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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