宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
Dst予測 (NICT)
AE指数 (NICT)
Dst (京都大学)
NICT磁力計 (NICT)
シベリア磁場 (NICT)
カナダ磁場 (CANOPUS)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 9/14 11:06 太陽風速度が不安定な増減を繰り返しています。磁気圏は静穏です。
2006/ 9/15 10:52 太陽風の速度は下がっています(370km/秒)。明日、明後日頃から小規模コロナホールの影響がみられるかもしれません。
2006/ 9/16 09:35 太陽風の速度は320km/秒に低下しました。明日くらいにコロナホールの高速風が来るかもしれません。
2006/ 9/18 14:29 太陽風の速度が上昇しています(500km/秒)。南向き磁場の強まりによって、活発なオーロラ活動が発生しています。
2006/ 9/19 15:23 太陽風の速度は更に上がり(630km/秒)、活発なオーロラ活動が続いています。
最新のニュース

2006/ 9/20 14:59 更新
放射線帯高エネルギー電子が増加しています。太陽風の速度は下がり始め、地球は高速風領域から抜け出しつつあります。

担当 篠原

放射線帯の高エネルギー電子の密度が高まっています。
GOES衛星の11、12ともに、10の4乗の線を越えています。
更に強まる可能性もあります。
衛星の運用では、障害が発生しやすい状況になっていますので、
注意してください。

増加した高エネルギー電子は、ゆっくりと減衰します。
高レベルの状態は数日にわたって続くので、今後の推移に注意してください。
今回の場合は3〜4日後頃に次の擾乱が来ますので、
その時に一気に減少するでしょう。
27日周期の図の、8月23日以降の変化が参考になります。
8月27日の急な減衰と同様の変化が、今回も見られるでしょう。


630km/秒にまで上昇した高速太陽風は、
昨日のニュース以降、ゆっくりと低下を続けています。
20日2時(世界時19日17時)ころに500km/秒に下がり、
その後は減速のペースが更にゆっくりになって、半日かけて450km/秒に下がっています。
地球は高速風領域を抜け出しつつあります。

太陽風の磁場強度も、5nTから2nTへ次第に弱まっています。
南北成分は-2nTくらいと小さいですが、南寄りが続いています。
そのため、小規模ですがオーロラ活動がずっと続いています。
AE指数を見ると、図の前半で500nT前後、中盤で300nTくらいの変化が
記録されています。
図の後半は、速度が下がり、磁場強度がとても弱まってきているため、
目立った変化には繋がっていません。

この後、3日間くらい、穏やかな太陽風が続くと予想されます。
続いて、次の高速風がやって来るでしょう。
SOHO EIT284の太陽写真を見ると、暗いコロナホールが、
太陽の中心に近づいています。
コロナホールの右端は、今日のうちに太陽の中心線に達しそうです。
すると、その3〜4日後くらいから高速風が始まります。
27日周期の図も参考にすると、
23日の夜か、24日に入ったくらいに速度が変化を始めるのではないでしょうか。
前周期は、最高で650km/秒くらい、高速風は3日間ほど続きました。

太陽では、南東(左下)に910黒点群がぽつんと見えています。
小さな群ですが、昨日お伝えしたC1の小規模フレアに続いて、
19日17時(世界時19日8時)にもB3と規模はとても小さいですが、
長時間型のフレアを起こしています。
見た目のわりに、がんばって活動している印象です。
ただ、全体的には太陽の活動は静穏です。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。