宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2006/ 9/23 17:56 更新 太陽風はとても低速です(300km/秒)。910黒点群が小さなフレア活動を続けています。間もなく高速太陽風が来るでしょう。 担当 篠原 高速の太陽風はまだ来ていません。 太陽風の速度は、昨日の320km/秒から更に下がって、 300km/秒とかなり遅くなっています。 磁場強度も弱く、2nT前後が続いていました。 このため、磁気圏の活動はとても穏やかで、 オーロラの活動を示すAE指数のグラフには全く変化が見られていません。 ACEの最新(右寄り)の時間帯を見ると、 とてもわずかな変化ですが、磁場強度が4nT前後へ強まっているように見えます。 27日周期の図を見ると、強まった様子がやや分かりやすいと思います。 まだ断定できる段階ではありませんが、 コロナホールの位置から考えて、高速風はそろそろ到来するはずですので、 この後、更に磁場強度の強まりが続き、 やがて速度が上がり始めるのではないかと予想されます。 磁場強度が強まって、速度が上がった頃に 南向き磁場がやってくると、オーロラ活動が一気に強まります。 今後の太陽風の変化に注意して下さい。 放射線帯の高エネルギー電子はやや減少していますが、 依然、警戒ラインを超えたレベルで推移しています。 衛星の運用では引き続き注意が必要です。 太陽では、真ん中付近に910黒点群がとても小さな姿を見せています。 しかし、X線の変化で見ると、意外と活発で、 Bクラスと規模は小さいですが、激しく変動を繰り返しています。 そのうち、23日9時(世界時23日0時)の活動はC1に達している様です。 これ以上大きな活動になることは考えにくいですが、 現在程度の活動は続く可能性があります。 GOESのX線動画のページが停止しているようで、ちょっと状況が分かりにくいです。 先ほどロシアより帰国しました。 帰りの電車の中で更新しています。 明日からは通常の更新ペースに戻ります。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|