宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 9/18 14:29 更新 太陽風の速度が上昇しています(500km/秒)。南向き磁場の強まりによって、活発なオーロラ活動が発生しています。 担当 篠原 昨日は更新できず、申し訳ありませんでした。 昨日より、観測のためカムチャッカ半島に来ています。 作業のため、これから土曜日にかけて更新時刻が不定期になります。 ご了承ください。 太陽風の速度が上昇しています。 今日の1枚めの図に、3日幅の太陽風を表示します。 これによると、17日1時(世界時16日16時)くらいに磁場強度が8nTに強まり、 それを合図のようにして、速度が上昇を始めました。 太陽風の速度はそれまでの350km/秒から、約1日半かけてゆっくりと上昇を続け、 現在は500km/秒に達しています。 磁場強度は依然7nTとやや強めの状態です。 従って、速度はもうしばらく上昇を続けるかもしれません。 磁場強度が5nT以下くらいに下がる頃に、速度は最高速に達しています。 磁場強度が強まった事で、大きく南向きになる時間帯が度々発生しています。 ACEの図で、17日13時(世界時17日4時)頃から、17日21時(世界時17日12時)にかけて、 長い時間-5nTの南向きが続き、 一旦間を置いて(北向きになって)、 18日3時(世界時17日18時)ころには、-10nT近い大きな南向きが2時間ほど続きました。 これらの南向き磁場の影響で、極域ではオーロラ活動が活発になっています。 AE指数のグラフでは、1000nTに達する活発な変動が4回ほど観測されています。 アラスカやカナダなどの極域では、 にぎやかなオーロラショーを見る事ができたのではないでしょうか。 参考として、シベリアの磁場データを掲載します(この図は3日幅です)。 AEのグラフと同じものですが、活発な変化が記録されています。 27日周期の図を見ると、高速風は前回と同様の時期に始まりを迎えています。 初めに書いたように、速度はもうしばらく上昇するかもしれませんが、 更に大きく上がることはないだろうと思います。 明日、19日くらいまで高速風が続き、明後日、20日くらいから下がって行くと予想されます。 SOHO衛星EIT284の太陽観測が、やっと再開されました。。 一昨日のGOES13の写真に見えた、西寄りのコロナホールは既に端の方へ去り、 写真ではほとんど見えなくなっています。 一方、東半分のところには次のコロナホールが見えていて、 5、6日後に影響が地球へやって来る(次の高速風が来る)ことになるでしょう。 太陽のフレア活動は静穏です。 908黒点群は西に没しつつあります。 一方、東からは新しい黒点群が上がってきそうです。 X線のグラフを見ると、ほとんど活動はなく、穏やかなグラフになっています。 太陽風の3日間の変化。16日9時(世界時16日0時)から19日9時(世界時19日0時)まで。 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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