宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 9/16 09:35 更新 太陽風の速度は320km/秒に低下しました。明日くらいにコロナホールの高速風が来るかもしれません。 担当 篠原 宇宙天気は穏やかです。 太陽風の速度はゆっくりと低下を続け、今朝、320km/秒とかなり低速になりました。 磁場強度は3〜4nTで、やや弱め。 南北成分は概ね北寄りで推移しています。 そのため、磁気圏への影響はたいへん小さくなっていて、 オーロラの活動度を示すAE指数のグラフには全く変化が観測されていません。 GOES13衛星による、太陽のX線写真を見ると、小さなコロナホールですが西寄り半分の位置に来ています。 この頃から、地球へはいつ高速風が来てもおかしくありません。 ただし、今回のコロナホールは規模が小さいので、どの程度影響があるのかはまだ分かりません。 また、前周期の変化パターンと対応させると、高速風の始まりは明日くらいになりそうです。 前回(8月22〜23日)の太陽風の変化は小規模で、最高速度が500km/秒に達した程度です。 今回もその程度ではないでしょうか。 速度の上昇の前には、磁場強度が強まる変化がよく見られます。 その点に注目して、これからのACEのデータを見てください。 太陽の黒点では、908黒点群がB8の小さなフレアを起こしています。 15日15時半(世界時15日6時半)です。 黒点群の規模は小さく、これ以上大きなフレアを起こすことはないでしょう。 太陽のフレア活動は穏やかな状態が続きます。 GOES13衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。16日7時(世界時15日22時)。元の写真はやや左に傾いています。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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