宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 9/15 10:52 更新 太陽風の速度は下がっています(370km/秒)。明日、明後日頃から小規模コロナホールの影響がみられるかもしれません。 担当 篠原 この数日、太陽風の速度が不規則に上下していましたが、 昨日以降は400km/秒から370km/秒へ、ゆっくりと低下を続けています。 太陽風磁場の強度も3nTと弱まっていおり、太陽風の乱れは一段落着くのではないでしょうか。 太陽風磁場の南北成分を見ると、ACEの図の前半で-2nTくらいの弱い南向きが続いています。 速度も400km/秒と通常の速度はあり、多少のオーロラ活動が見られそうなのですが、 AE指数のグラフでは、500nTの小規模の変化が一回と、 後は小刻みな変化が発生している程度で、比較的穏やかな印象です。 図の後半以降は磁場が北向きとなったため、磁気圏は穏やかになっています。 さて、GOES13のX線画像を見ると、太陽の中心やや西寄りに小さなコロナホールが見えています。 このコロナホールは、27日前のSOHOの画像でも見ることができます。 中心線から西側にやや行き過ぎたくらいにあるため、 明日、明後日くらいから地球へ影響が及ぶ可能性があります。 こういう時に、27日周期の図が役に立つのですが、今回は少し注意が必要です。 27日前の8月19日に太陽風磁場が急に強まり、速度が500km/秒に上昇する変化が見えています。 これは、その3日前(8月16日)に発生したCMEによって起こった乱れです。 このタイプの太陽風の変化には周期性がありません。 その後の8月21日あたりから、速度がゆるやかに上がっていますが、 こちらがコロナホールと関係した変化ではないかと思います。 これに相当する日付は、明後日の9月17日です。 太陽では、没しかけている909黒点群がC1の小さな小規模フレアを起こし、 908群もBクラスのとても小さなフレアを起こしました。 いずれも小さなもので、基本的に太陽は穏やかに推移しています。 GOES13衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。15日10時(世界時15日1時)。元の写真はやや左に傾いています。 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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