宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 9/ 4 10:31 更新 太陽風に変化が始まっています。これから高速風領域に突入しそうです。 担当 篠原 今朝、4日8時半(世界時3日23時半)から太陽風に変化が始まっています。 速度が400km/秒から480km/秒に、小幅ですが上昇し、 磁場強度は5nTから15nTへ大きく強まっています。 いよいよ高速風が回帰して来るのだと思います。 27日周期の図で、前回の高速風を見ると(8月7-9日)、 磁場強度は20nTまで強まり、速度は最高で650km/秒まで上がりました。 特に、磁場強度が強まった頃に、-10nTの強い南向きが続き、 オーロラ活動などが活発に発生しています。 今回も、これから今夜にかけて、同様の変化が見られる可能性があります。 速度が高まった頃に南向きが強まると、活発なオーロラが発生したり、 磁気嵐に発展する可能性があります。 昨日から今日にかけての太陽風は、速度は400km/秒で通常のレベル。 磁場強度も5nTと普通の強さでした。 南北成分が0nT付近にあったため、磁気圏の活動も概ね穏やかでした。 シベリアの磁場データにはほとんど変化が見られていません。 太陽では、905黒点群に続いて、906黒点群も見えなくなってしまいました。 SOHOのX線写真では、東側(左側)から明るい領域が上がって来ていて、 新しい黒点群が見られるかと思いましたが、 今日の黒点写真では、東端の辺りに白い模様が見えています(白斑)。 X線写真が明るくなっている原因は、この白斑の様です。 目立ったフレア活動はなく、黒点群も見られないことから、太陽は穏やかな状態が続くでしょう。 GOES13衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。4日9時(世界時4日0時)。元の写真はやや左に傾いています。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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