宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 9/ 2 13:15 更新 太陽風はやや低速です(380km/秒)。南向き磁場の影響で、小規模のオーロラ活動が続いています。 担当 篠原 太陽風は、速度380km/秒前後とやや遅めの状態で安定してます。 結局、早めに速度が上昇することはなく、 前周期と同じく、明日くらいから高速領域に入ることになりそうです。 GOES13のX線写真を見ると、コロナホールは更に西へ移動しています。 前周期の高速風は、最高が650km/秒で、3日ほど続きました。 今回も、同程度の乱れとなるのではないでしょうか。 太陽の中心から南寄りには、もうひとつ別のコロナホールが見えています。 しかし、これは南に大きく外れているので、地球への影響は小さいでしょう。 前周期も目立った変化は起こしていません。 8月11-12日にかけて450km/秒が続いていますが、あるいはこれが関係した変化かも知れません。 太陽風の磁場強度は、相変わらず強めの状態が続いています。 7nTから10nTくらいの間で変化しています。 しかも、南北成分は-3nTから-5nTくらいの南向きがずっと続いています。 このため、磁気圏のオーロラ活動も連続して発生しているようです。 AE指数が停止していますので、シベリアのデータを掲載します。 -400nTくらいの変動が、夜の間ずっと続いています。 アラスカのライブカメラでも、曇り空の上でオーロラが活動している様子を見ることができました。 ただし、太陽風の速度が遅めなので、活動の規模は小規模にとどまっている様です。 このあとも、南向き磁場が続くと、現在のようなオーロラ活動が続くでしょう。 北向きに切り替わると、静穏になります。 そして、次の高速風がやってきて、一気に活動が活発になる可能性があります。 (太陽風磁場の南向きによって決まります) 太陽では、906黒点群がC1クラスの長時間型の小規模フレアを起こしました。 CME(太陽ガスの放出現象)が飛び出していそうな変動ですが、 ちょうどこの頃のSOHOの観測が欠けていて、詳細は分かりません。 もし飛び出していたとしても小規模ですし、西に向かっていますので、地球への影響はありません。 905黒点群は間もなく西に没します。906群も1日程度遅れて、沈んで行くでしょう。 GOES13衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。2日12時半(世界時2日3時半)。元の写真はやや左に傾いているようです。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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