宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2006/ 9/ 3 13:22 更新 太陽風の速度がやや上がっています。コロナホールの影響はこれからでしょう。 担当 篠原 太陽風の速度(ACEの図の黄色線)が、未明の3日1時(世界時2日16時)からゆっくりと上昇を始め、 今朝3日8時(世界時2日23時)に500km/秒まで上がりました。 いよいよ高速風の到来かと思われたのですが、500km/秒に達したところで下降に向かい、 5時間ほど経った現在、450km/秒にやや下がっています。 太陽風の磁場強度(白線)を見ると、この頃までほとんど変化をしておらず、 本格的な高速風が来る雰囲気ではありません。 一旦下がりつつあるのは、こういう点とも関係しているように思います。 一方、27日周期の図を見ると、そろそろコロナホールの影響が始まっても不思議ではありません。 太陽風の磁場強度の最後の部分は5nTから10nTへ向かってあがりつつあるようにも見えます。 この部分だけを見て何かを言うことはできませんが、 引き続き10nTを超えるくらいに強まって行くようなら、 間もなく高速風がやってくるでしょう。 速度が上がり、強まった太陽風の磁場が南を向くと、磁気圏活動が活発になります。 オーロラが活発に発生したり、磁気嵐が起こる可能性があります。 太陽風の乱れは3日ほど続くと予想されます。 太陽風磁場の南北成分(赤線)は、振幅は小さいですが、比較的南寄りになっています。 この影響で、小規模のオーロラ活動は見られていた様です。 AE指数の図が今日も止まったままですが、シベリアの図を見ると、 TIK、NOKで共に300nTくらいの変化が見えています。 観測点の位置はこの地図を見てください。 日本の北方のオーロラ地帯の観測点です。 太陽の写真は、昨日のままです。 そろそろ905黒点群が没していると思われます。 X線のデータを見た印象では、残った906群の活動は穏やかになっています。 また、東から新しい群が上がって来そうです。 GOES13衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。3日10時半(世界時3日1時半)。元の写真はやや左に傾いているようです。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC シベリアで観測された3日間の磁場データ 右側の3分の1が、昨日のデータになります。グラフが上がったり下がったりすると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|