宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 8/30 12:29 更新 高速の太陽風が続いています(550km/秒)。CMEの乱れはやってきませんでした。 担当 篠原 昨夜から今日にかけて到来が予想されていたCME(太陽ガスの放出現象)の乱れは、 地球へは来なかった様です。 太陽風は550km/秒と安定した高速の状態が続いています。 磁場強度は約4nTで、南北の振動が見られています。 今日のACEの図を見て分かるように、太陽風はほとんど一定した状態が続いていますので、 CMEの擾乱は現時点ではやってこなかったと見られます。 発生から既に3日経っており、これ以上遅れるとも考えにくいので、 地球方向へはほとんど来なかったと考えてよいのではないでしょうか。 AE指数を見ると、1000nTの活発なオーロラ活動が一度発生しています。 ACEの図で磁場の南向き(赤線のマイナス成分)が強まったところに対応しています。 その他は、とても小さな変動が見られている程度です。 太陽風は今日いっぱいは高速状態が続き、明日くらいから下がり始めると予想されます。 (27日周期の図を参照) ACEの最後の部分では、南北成分は北寄りになっていて(赤線がプラス方向)、 この状態が続けはオーロラ活動は穏やになります。 再び南向きが現れると、小・中規模の活動が発生するようになるでしょう。 GOESシリーズの新しい13号衛星から、X線の画像が届くようになっています。 今日は、その画像を掲載します。 これまでのGOES12のX線画像と比較すると圧倒的に鮮明です。 南側にコロナホールが広がっているのが、くっきりと見えています。 (昨日の掲載写真と比較してみてください) コロナホールは既に中心線を過ぎ、明後日くらいには地球への影響域に達しそうです。 しかし、前回は高速風の到来はもっと遅く、今日の状態から4日後くらいにやってきました。 今日の写真で濃く見えているコロナホールは、太陽の南に寄りすぎていて、 地球へはあまり影響を及ぼさないのかもしれません。 むしろ、今、太陽の中心付近にある、淡いコロナホールの高速風が地球へやってくるのでしょうか。 週末から来週にかけての太陽風の変化に注目してください。 放射線帯の高エネルギー電子は増加を続けています。 明日あたりに警戒ラインに達するかもしれません。 引き続き注目する必要があります。 太陽では905黒点群が、黒点群としての規模は縮小傾向にありますが、 昨日は小さな活動を活発に起こしていました。 C1.5, C2.1とCクラスに達する変化も発生しています。 しかし、この後は次第に穏やかになっていくと思われます。 GOES13衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。30日12時 (世界時30日3時)。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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