宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 8/31 13:47 更新 太陽風は速度が下がり、通常の速度に戻っています。磁気圏では、小規模のオーロラ活動が見られていました。 担当 篠原 太陽風の速度はどんどん下がり、昨日の550km/秒から、既に420km/秒と通常の速度に戻っています。 27日周期の図で比較すると、前周期よりも高速風の領域が少し小さくなった様です。 磁場強度は5nTからゆっくりと増加して、8nTにやや強まっています。 南向きはあまり見られていませんが、小規模のオーロラ活動がいくらか見られていた様です。 AE指数のグラフで、300nTくらいの小さな変化が見られています。 今後の展開ですが、27日周期の図を見ると、前回は8月7日から高速風が始まっています。 これは今周期に当てはめると3日後の9月3日です。 GOESのX線画像を見ると、太陽の南寄りに濃いコロナホールが見えています。 既に太陽の西側半分の位置に達していて、地球へ影響が及ぶ頃になっています。 27日前のSOHO EIT284の写真を見ると、同様の位置にコロナホールが見えています。 しかし、この時は、高速風はすぐには来ず、もう3日ほど経ってから来ました。 コロナホールの一番濃い部分は南に寄りすぎていて、影響が地球へ届きにくかったのかもしれません。 このあと、太陽風がどのように変化するかですが、 カメラが違うので単純には比べられませんが、 印象としてはコロナホールがよりはっきりして、規模が大きくなっているように思われます。 そのため、前回よりも地球へ影響が及びやすくなっているかもしれません。 とすると、前周期よりも早めに高速風が始まるかもしれません。 ACEのデータでは、今日に入って磁場の強度がゆっくりと上昇を始めています。 これは、高速風が始まる前に見られる現象とよく似ています。 結局、今後の変化に注目するしかないのですが、 コロナホールの高速風が、前回よりも早まって地球へやって来るか、前回同様あと3日ほどかかるのか、 その場合のACEの磁場はどう変わるのか、など興味が持たれます。 磁場強度が強まると、大きく南向きになる可能性も高まります。 そこで速度が上がると、活発なオーロラ活動が始まります。 前周期も8月7日に活発な活動が見られました。 放射線帯の高エネルギー電子は、昨日のレベルで増加が止まり、今日はむしろ減少しています。 警戒レベルには届かず、問題はなさそうです。 太陽では、905黒点群の規模は弱まっている様です。 GOESのX線の動画が見られないため、状況がよく分からないのですが、 X線のグラフではBクラスの小さな活動が見られています。 あるいは、Cクラスに達する程度のフレアは見られるかもしれません。 GOES13衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。31日1時 (世界時31日4時)。元の写真はやや左に傾いているようです。 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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