宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 8/29 13:57 更新 高速太陽風が続いています(500km/秒)。これから、CMEによる太陽風の乱れが加わりそうです。 担当 篠原 午前中に野外活動が入りました。更新が遅くなり申し訳ありません。 27日の夜から、コロナホールによる高速太陽風が始まりました。 速度は、昨日の28日13時(世界時28日4時)頃に、650km/秒まで達しました。 ここが最高速だった様で、その後はゆっくりと低下傾向に入り、現在は500km/秒まで下がっています。 しかし、27日前の変化と比較すると、明日いっぱいくらいは現在程度の高速状態が続きそうに思います。 最高速に達すると同時に、磁場強度は10nTと強まっていた状態から、5nTの普通の状態に弱まりました。 南北成分は細かく南北に振動を始め、 その影響で500nTくらいの中規模のオーロラ活動が何度も発生しています。 さて、27日5時(世界時26日20時)のC2.5の小規模フレアに伴って発生した、 CME(太陽ガスの放出現象)の影響がそろそろ地球にやってくると思います。 CMEの様子は、SOHO LASCO C3の動画を見てください。 発生箇所の605黒点群が南寄りに位置していたため、飛び出したガスも南側が濃くなっています。 北向きのガスの飛び出しはかすかですので、地球方向にはそれほど飛んで来ていないかもしれません。 フレア自体も小規模だったので、それほど大きな乱れは到来しないのではないでしょうか。 乱れは、今日の夕方から、明日にかけてやって来ると思われます。 (現在見られている高速風に乗ってくるので、案外早めに来るかもしれません) 速度が再び上昇し、磁場の変化に応じて、磁気圏活動が活発化するでしょう。 特に、太陽風の乱れが強い南向きの磁場を運んで来た場合は、磁気圏も大きく乱れます。 今後の太陽風の変化に注意が必要です。 さて、もうひとつ先の変化を予想しましょう。 27日周期の図を見ると、前回、8月7日から次の高速風が来ています。 その発生源と思われるコロナホールを、8月2日のSOHO EIT284で見ることができます。 太陽の南側にやや小さく見えています。 これと同じコロナホールが、GOESのX線写真にもかすかですが見ることができます。 この時は、コロナホールの位置と比較して、高速風の始まりが遅く、 いつものようにはコロナホールから高速風の始まりは予想できませんでした。 27日周期の図から予想すると、9月3日になります。 太陽では、905黒点群がなかなか元気が良く、小さな活動を頻繁に続けています。 昨日はC1の小さな小規模フレアを一度起こしました。 この後も、小・中規模のフレア活動を起こす可能性があります。 放射線帯の高エネルギー電子が増加しつつあります。 まだ、警戒ラインよりもずっと下ですが、今後の増加が予想されますので、注目してください。 GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。29日13時 (世界時29日4時)。 (c) NOAA/SEC SOHO LASCO C3カメラによる、27日5時(世界時26日20時)のC2.5小規模フレアに続いて発生したCME。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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