宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 8/27 11:58 更新 これからコロナホールによる高速風が来ます。905黒点群がC2.5の小規模フレアを起こしました。 担当 篠原 太陽風は330km/秒と低速の状態が続いています。 コロナホールによる高速太陽風が間もなくやって来ますが、 太陽風の磁場データにはその気配が現れているようです。 まだわずかの変化ですが、磁場強度の強まりが始まっています。 3nTから5nTに上がっています。 磁場の方向を示す水色の線も、上下に変化していて、 まだ不安定ですが、セクターの切り替わりが近いことを示していると思われます。 引き続き磁場強度が強まり続けると、やがて速度の上昇が始まります。 太陽風磁場が南を向く事で、オーロラ活動が活発化したり、 磁気嵐が発生する可能性があります。 ここまでは速度が遅かったため、磁気圏は穏やかでした。 AE指数にはほとんど変化が現れていません。 一方、太陽では、905黒点群がC2.5の小規模フレアを起こしました。 27日5時(世界時26日20時)です。 長時間型のフレアで、CME(太陽ガスの放出現象)を起こしている可能性があります。 太陽の中心付近で起きているため、CMEが発生していた場合は、 飛び出したガスが地球へも到達すると予想されます。 大きなフレアではなかったので、それほど高速にはなっていないと思います。 29日の夜から30日にかけてやって来るのではないでしょうか。 その場合、コロナホールの高速風に引き続いて発生するという状況になりそうです。 変化が混じってしまって、よくわからなくなっているかもしれません。 これら2つの要因のため、これから30日くらいまで、 比較的活発な磁気圏活動が見られるかもしれません。 特に、CMEの乱れではまとまった磁場を運んでくることがあり、 大きく南を向いて活発な磁気圏の乱れを作る可能性もあります。 905黒点群は、規模としてはそれほどの変化は見らません。 今後も同程度のフレアを起こす可能性があるくらいだと思います。 GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。27日11時 (世界時27日2時)。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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