宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
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衛星電子 (GOES)
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カナダ磁場 (CANOPUS)
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オーロラ(衛星) (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 8/19 12:54 904黒点群は穏やかになっています。これから明日にかけて、CMEによる太陽風の乱れが到来するでしょう。
2006/ 8/20 11:40 太陽風磁場の大きな南向きが(-10nT)長時間続きました。このため、磁気圏活動がとても激しくなっています。
2006/ 8/21 12:08 磁気圏の活動は静穏な状態に戻ってきました
2006/ 8/22 11:45 太陽風速度がやや上昇しました。(500km/秒)
2006/ 8/23 12:32 磁気圏の活動がやや活発になりました。
最新のニュース

2006/ 8/24 14:18 更新
太陽風の速度は通常状態に戻っています。磁気圏は静穏です。

担当 篠原

昨日、500km/秒と高速だった太陽風ですが、
24日0時(世界時23日15時)頃に一段下がり、420km/秒とほぼ通常の速度に戻っています。
あまりはっりした変化ではありませんでしたが、過去の太陽風の変化を見ると、
この頃はずっと高速風が来ていた期間でした
(27日周期の図にある、前周期だけパターンが変わっていました)。
その様子に戻ったかの様にもみられます。
ともかく、このあとは低速で落ち着きそうです。

磁場強度は4〜5nTとこちらも普通の強さです。
南北成分は、北寄りから0nT、更に南寄りとゆっくりと変化しています。
目立った南向きはなかったので、磁気圏の活動は概ね静穏です。
AE指数の最初の乱れは、ACEの図の直前に見られた南向き磁場の影響です。
速度は下がっていますので、今後も穏やかな状態が続くでしょう。

SOHOの観測が休止しています。
GOESのX線画像を強調処理して、コロナホールの様子を見てみましょう。
参考のため、27日前の、7月28日のSOHO EIT284も掲載しています。
7月28日には、太陽の中心やや東に大きなコロナホールが見えていました。

今日のGOESの写真でも、EIT284と同じ様な場所に、暗い影が見えています。
恐らく、ここに現在もコロナホールが位置しているのでしょう。
コロナホールの先頭にあたる右端が、ほぼ太陽の中心線に達しています。
すると、3日後くらいから太陽風は高速に変わって行くと予想されます。
27日周期の図を見ても、7月31日以降に高速風が来ています。
これに相当する変化が、8月27日くらいから始まるでしょう。

太陽では、905黒点群が見えています。
出始めの頃に小規模の活動をしていて、注目していたのですが、
今のところ、おとなしくなっているようです。

放射線帯の高エネルギー電子が、10の4乗には達していませんが、やや高めになっています。
しかし、これ以上さらに上昇するということはないでしょう。



GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。24日13時半 (世界時24日4時半)。
(c) ESA & NASA


SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

7/28 07:06 UT


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
太陽X線
○はM以上
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
静止軌道電子
/cm^2 s sr
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。