宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2006/ 8/19 12:54 更新 904黒点群は穏やかになっています。これから明日にかけて、CMEによる太陽風の乱れが到来するでしょう。 担当 篠原 19日1時(世界時18日16時)にACE衛星で、 太陽風の速度が360km/秒から410km/秒に急に上がっています。 太陽風の磁場も12nTに急に強まっていて、小規模の太陽風の乱れがやってきた様です。 速度としては通常のレベルに戻ったという程度の上昇ですし、 強まった後の磁場は北寄りになっていて、磁気圏への影響はほとんどありませんでした。 オーロラ活動を示すAE指数のグラフは、後半はほとんど乱れていません。 むしろ、前半の方が300nTくらいの小規模の活動が続いています。 これは、この時間帯に太陽風の磁場が安定して南を向いていたためです。 ACEの図では、-5nTくらいの南向きが続いているのが分かります。 この時間帯は速度が350km/秒と遅かったので、磁気圏の乱れは小規模に留まりました。 太陽風の乱れは小さなもので、磁場強度は既に下がっていますし、 速度も低速へ戻っていくでしょう。 16日23時半(世界時16日14時半)のC3.6の小規模フレアに続いて起こった CME(太陽ガスの放出現象)による太陽風の乱れが、 これから明日にかけて地球にやってくると思われます。 太陽風の速度が一気に上がり、 オーロラ活動や磁気嵐などの磁気圏活動が活発になる可能性があります。 乱れの到来が早いほど、速度などの乱れは大きなものになります。 乱れの到来が遅くなる時は、速度が遅い事を示していますので、乱れも小さくなるでしょう。 上昇後の速度の大きさ、南向き磁場の大きさに注目して下さい。 太陽の904黒点群は、活動度がすっかり下がっています。 黒点としても、左側に見えているグループがどんどん小さくなっているようです。 もう、活発な活動を起こす事はなさそうに思います。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|