宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 8/17 11:06 更新 C3.6の小規模フレアが発生しました。CMEも発生していて、地球方向に太陽ガスが飛び出しています。 担当 篠原 16日23時半(世界時16日14時半)、C3.6の小規模フレアが904黒点群で発生しました。 長時間にわたってX線の強度が強まるタイプのフレアです。 フレア開始以後の太陽の様子を、SOHO EIT195の写真を使って動画にしました。 きれいな、ループ状のプロミネンスがいくつも輝いて見えています。 このフレアに伴って、CME(太陽ガスの放出現象)が発生しました。 SOHO LASCO C2、C3カメラによる動画をごらん下さい。 904黒点群は太陽の中心に近いところにあったので、 飛び出した太陽ガスは地球方向に向かっています。 そのため動画では、ガスは太陽を取り巻くように広がって見えています。 黒点群は南半球に寄った場所にありました。 飛び出しているガスの下側が濃くなっているのは、このためでしょう。 飛び出したガスは、明後日の20日くらいに地球に到来するのではないかと思います。 突然、高速の太陽風が地球にやってくるでしょう。 しかし、小規模のフレアから発生していますので、速度はそれほど高くはならないと思います。 高速風の到来に伴って、オーロラや磁気嵐などの磁気圏活動が活発になる可能性があります。 活動の程度を決めるのは、太陽風磁場の南北の方向です。 速度がそれほど高くなくても、大きな南向き磁場がやってきて磁気圏が大きく乱れることもあります。 904黒点群は、黒点として見えている姿にはほとんど変化がありません。 しかし、X線の動画では、長時間型の小規模フレアを起こしたこともありますが、 あちこちで頻繁に瞬きが見られています。 今回のC3.6フレアを起こしたことで、エネルギーを使い果たしたのか、 更にフレアを起こすエネルギーを蓄えているのか、しばらく注目する必要があります。 場合によっては、中規模のフレアを起こすかもしれません。 太陽風は速度300km/秒で推移していて、とても穏やかです。 磁場強度も3〜5nTとやや弱めで、南北成分は北寄りになっていて、 磁気圏への影響はとても小さくなっています。 オーロラ活動を示すAE指数のグラフにはほとんど変化が見られません。 今日、明日いっぱいはこのまま穏やかな状態が続くでしょう。 明後日の20日以降は、CMEによる高速風の影響を受けることになります。 放射線帯の高エネルギー電子は、ゆっくりと減少を続けています。 警戒ラインからはだいぶ離れました。 SOHO EIT195カメラによる、16日23時半(世界時16日14時半)のC3.6小規模フレア発生以後の太陽の様子。 (c) ESA & NASA SOHO LASCO C2, C3カメラによる、C3.6の小規模フレアに続いて発生したCME。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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