宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 8/14 11:36 更新 904黒点群は活動度が下がっている様です。太陽風はかなり低速になっています(300km/秒)。 担当 篠原 904黒点群は相変わらず大きな姿を見せています。 しかし、その活動度は落ちてきているようです。 GOES衛星のX線グラフでは、Bクラスのとても小さな活動が見られますが、 Cクラスに及ぶほどのものではなくなっています。 動画で見ていても、小さな瞬きは見られますが、見え始めた頃の元気はなくなっています。 可視光で見える黒点の形も単純になって来ていますし、 磁場構造の複雑さも下がっているようで、蓄えているエネルギーは減少しているのではないでしょうか。 NOAA/SECのフレアの発生確率もだいぶ下がって来ました。 今後は、小規模フレアに対する注意を考えれば良さそうです 太陽風は、昨日より350km/秒が続き、今朝になって一気に300km/秒に下がりました。 かなり低速になっています。 磁場強度も2〜4nTと弱まっています。 磁場の南北成分は0nT付近に留まっていて、速度が遅いこともあり、磁気圏はとても静穏です。 AE指数には、まったくと言ってよいほど変化が見られません。 掲載している27日周期の図を見ると、前周期(上段)の右端にやっと次の高速風の姿が見えて来ました。 今周期も高速風がこのタイミングで来るかどうかは、 今後現れるコロナホールの様子を見る必要がありますが、 このままだとすると、22日までは太陽風、磁気圏ともに穏やかな状態が続くでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、ほとんど下がらずにやや高いレベルを維持しています。 片方のGOES11衛星だけが、警戒ラインにぎりぎりで達しています。 磁気圏が乱れる見込みがないことから、この後もゆっくりと下がって行くでしょう。 SOHO MDIカメラによる、巨大な太陽黒点群(904群)の登場。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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