宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 8/18 10:57 更新 904黒点群は穏やかになっています。太陽風は低速で、磁気圏も概ね穏やかです。 担当 篠原 904黒点群は、昨日、C3.6の小規模フレアとCME(太陽ガスの放出現象)を起こしましたが、 その後は落ち着いています。 GOESのX線動画では、フレアの残りの様な小さなちらつきがしばらく見えていましたが、 それも時間とともに減り、次第に静かな状態になっています。 このまま縮小して行くのかもしれませんが、再び活動的になるかもしれません。 現時点では黒点群としての規模はほとんど変わっていませんので、 引き続き、小、中規模のフレアに対する注意は必要でしょう。 太陽風は、300km/秒と340km/秒の間で小幅の変化をしています。 いずれにしても低速で、穏やかな状態です。 磁場強度は5nTと普段の強さです。 磁場の南北成分が、連続的に北を向いたり南向きになったりしています。 振幅は3〜5nT程度です。 それほどの大きさではありませんし、速度も遅いので、磁気圏は概ね静穏です。 AE指数には小さな変化が見えていますが、これは南向き磁場が続いたために発生した小規模の変動です。 太陽風は明日いっぱいは穏やかに推移するでしょう。 明後日、20日になると、昨日のCMEによる高速風がやってきます。 地球方向に向かって飛び出していますので、やってくることは間違いないでしょう。 後は、やって来た時の速度と磁場です。 到来が早ければ、速度も速いということですから、より大きな磁気圏の乱れに繋がります。 到来が遅くなれば、速度も遅いでしょうから、磁気圏への影響もその分小さくなります。 そして、磁気圏へのエネルギー流入のスイッチになるのが、磁場の南北成分です。 高速の太陽風が来ても、磁場が北を向いていると、磁気圏への影響は小規模になります。 逆に、しっかり南を向くと、少々速度が遅くても磁気圏への影響は大きくなります。 20日の高速風到来後の太陽風の速度と磁場の変化に注目してください。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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