宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 8/11 11:33 更新 太陽で小規模フレアが2回発生しています。太陽風はやや高速で、南北磁場の変動で小規模の磁気圏活動が見られています。 担当 篠原 太陽の東端から、904黒点群が思ったよりも大きな姿を現しました。 GOESのX線の動画を見ているとちかちかと小さな点滅が続いていて、比較的活発な活動領域の様です。 黒点群の磁場構造の複雑さなどから、蓄えているエネルギーはある程度大きいと考えられます。 今日、11日3時(世界時10日18時)にC4.3、11日9時半(世界時11日0時半)にC2.8と、 2つの小規模フレアを起こしました。 NOAA/SECの予報では、904黒点群はMクラスの中規模フレアを起こす可能性もあるとのことです。 この黒点群が発達する方向に向かっているのか、衰退に向かっているのか、 規模の変化も含めてしばらく注目する必要があるでしょう。 太陽風はやや高速の状態が続いています。 昨日より、450km/秒前後で多少変化しながらこの速度を保っています。 高速風領域の後半部が続いている様子です。 明日にかけて、速度は次第に下がって行くでしょう。 磁場強度(ACEの白線)は5nTと通常の強さです。 ACEの図の後半部で、南向き(赤線がマイナスになる)が連続しているところがあります。 ここで磁気圏にエネルギーが流れ込み、磁気圏で小規模の変動が起こっています。 オーロラの活動度を示すAE指数のグラフを見ると、前半はほとんど変化がなく静穏です。 後半に500nT弱の山が見えています。 ここが、ACEのグラフで太陽風磁場が南を向いていた時間帯です。 速度がそれほど高くありませんので、磁気圏の変動も小規模にとどまりました。 この後は速度がゆっくりと下がって行きます、 そのため、磁気圏はとても静穏になるでしょう。 放射線帯の高エネルギー電子は、高いレベルを保っています。 GOESの2つの衛星は、どちらも10の4乗のレベルを越えています。 引き続き、衛星の運用では注意が必要です。 その一方、AEの図で見られた小規模の磁気圏活動の影響で、 電子密度がまとまって減少しているかもしれません。 高エネルギー電子の図は一日の周期変化が大きいので、 減少の程度については明日まで待つ必要があります。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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