宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 8/10 11:15 更新 太陽風の速度は下がり(480km/秒)、高速風領域は終わりつつあります。放射線帯高エネルギー電子が高いレベルにあります。 担当 篠原 地球は高速風領域を抜け出しつつあります。 昨日のニュース以降、太陽風の速度はどんどん下がって行き、 今日の早朝、10日3時(世界時9日18時)頃に500km/秒を切りました。 現在はもう少し下がって、480km/秒とやや高速の状態です。 500km/秒台がもうしばらく続くのではないかと思っていたのですが、 あっさりと速度が下がってしまいました。 速度の最高値は高かったのですが、高速風領域の規模は小さめだったようです。 この後もゆっくりと速度は下がり続け、明日には地球は高速風を抜け出すのではないでしょうか。 太陽風磁場は強度が4nTで、普通の強さです。 南北成分は細かく振動していますが、-2nT程に小さく南を向いた状態が長く見られます。 速度が下がってきて、南向きの振幅も弱かったので、小規模の磁気圏活動が発生しています。 ただし、南寄りの傾向が続いていたので、一日を通して活動が見られました。 太陽風の速度は更に下がっていますので、磁気圏活動は次第に穏やかになって行くでしょう。 27日周期の図を見てください。 上段の27日前の図を見ると、今後の宇宙天気を大まかに予想することができます。 今日の上段の図では、7月15日以降、太陽風はずっと低速のままです。 これを下の図に当てはめると、図の最後の8月19日まで穏やかな状態が続くと予想されます。 こちらの長期版によると、次の高速風の到来は8月23日頃となりそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、更に密度を増しています。 GOES11に続き、GOES12も警戒ライン(10の4乗の線)に達しています。 増加の速度は鈍っていて、これ以上大きく密度が上がることはないでしょう。 しかし、減衰はゆっくりです。 これから数日にわたって警戒状態が続くと予想されます。 太陽では、903黒点群が発生しています。 しかし、フレア活動としては、 SOHO EIT284で東の端(左の端)から上がりつつある、新しい活動領域が注目されます。 GOESのX線動画では、ここで小さな活動がひんぱんに起こっていて、 こちら側に回って来た後に、小規模の活動を起こすようになるかもしれません。 やがて黒点群が姿を現すでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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