宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 8/ 2 08:36 太陽風の速度が再び上昇し(最高650km/秒)、磁気圏はやや活発な状態になっています。
2006/ 8/ 3 10:47 高速の太陽風が続いています(550km/秒)。オーロラ活動もやや活発です。
2006/ 8/ 4 09:48 太陽風の速度が下がり始め、500km/秒を切っています。磁気圏は穏やかです。
2006/ 8/ 5 09:10 太陽風の速度は通常レベルに戻りました。磁気圏は静穏です。太陽は無黒点になっています。
2006/ 8/ 6 13:06 太陽風は低速で(360km/秒)、磁気圏は穏やかです。太陽は無黒点です。
最新のニュース

2006/ 8/ 7 10:05 更新
太陽風は低速で安定しています(360km/秒)。磁気圏は静穏です。

担当 篠原

太陽風は低速の状態が続いています。
速度は360km/秒前後でほぼ安定し、たいへん穏やかです。
SOHO EIT284の太陽写真を見ると、コロナホールはかなり西側に移動してしまい、
この部分からの直接の影響は発生しなかったようです。
磁気圏内も穏やかな状態が続いています。

地球から見ていると、太陽は約27日で一回転します。
そのため、太陽風の変化を見ていると、1周期=27日の周期で同じ変化を繰り返す傾向があります。
従って、現在のデータと27日前のデータを組み合わせて考えると、今後の変化がある程度予想できます。
そのための図が、27日周期の図です。

ここに掲載している短縮版の27日周期の図では、直前の周期のデータのみ掲載しています。
完全版の27日周期の図では、前の2周期分のデータを見ることができます。
これらの図を参照すると、前周期(7月12-14日)と、前々周期(6月15-18日)に、高速風の領域が見られます。
これは、更にその前の、5月18-21日、4月21-24日と、過去4周期にわたって見られていたものです。
この変化が今周期も引き継がれていると考えると、明日、8月8日くらいから始まることになります。

ただし、前回の変化では、高速風の規模が以前よりも弱まっていました。
また、現在の太陽写真を見ても(EIT284)はっきりとしたコロナホールは見られません。
従って、ここの高速風領域がどうなっているのか、今後の変化が注目されます。

ACE衛星の図の最新のところで、磁場強度が急に強まっています(13nT)。
これは一時的な乱れなのでしょうか、高速風の始まりと関連しているのでしょうか。
もうしばらく様子を見る必要があります。

太陽は無黒点のままです。
X線の強度も低いレベルで推移しており、穏やかな状態が続いています。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。