宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 7/29 22:22 更新 高速風は速度を下げ(500km/秒)、磁気嵐などは終息に向かっています。 担当 篠原 ヤップ島から最後の書き込みです。 この1週間、観測データや日付からも隔絶された様な状態でした。 宇宙天気の流れが見えなくなっていますので、今日の分析は読みづらいかもしれません。 太陽風の変化は前周期とずいぶん様相が変わって、昨日、28日に速度700km/秒に達する高速風が来ました。 このため、磁気圏では磁気嵐が発生し、京都大学のDst指数では-100nTを越える変化を観測しています。 同様の変化は沖縄の磁場グラフでも見ることができます。 高速風は、700km/秒に達した後どんどん速度を下げ、1日ほどで500km/秒になりました。 依然高速ですが、磁場強度が4nTとすっかり弱まっているので、 地球への影響は小さくなっています。 オーロラ活動を示すAE指数は、小規模の変動が所々ある程度で、全体的に穏やかになっています。 また、磁気嵐も、基本的に終息に向かっています。 今回の高速風はこれで一段落着きそうです。 しかし、次の高速風がすぐそこに迫っています。 SOHO衛星のEIT284の太陽写真を見てください。 中心に大きく黒いコロナホールが見えています。 右端は既に中心を過ぎている事から、これから3日かからずに次の高速風がやってきそうです。 27日周期の図では、明後日、31日に磁場強度の強まりが始まり、 日本時間の8月1日くらいから(27日の図では、31日の後半から)、速度の上昇が始まりそうです。 前回は600km/秒を越える高速風が、2日ほど続きました。 太陽では、901黒点群が小さな姿を見せているだけで、 X線のグラフにはほとんど変化がなく、穏やかな状態が続いています。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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