宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 7/13 08:37 更新 太陽風は、500〜550km/秒の高速風になっています。小規模のオーロラ活動が見られています。 担当 篠原 太陽風の速度が上昇しています。 12日15時(世界時12日6時)頃に500km/秒を越え、 その後、500〜550km/秒の高速状態が続いています。 SOHO EIT284の太陽写真では見えなくなってしまいましたが、 コロナホールの影響によるものです。 速度が上昇するとともに太陽風の磁場強度は低下して、5nTに下がりました。 高速風は最高速度の領域に入っていると思われます。 太陽風磁場の南北成分は、ACEの図の前半では南北によく振れています。 一方、後半は0付近で変化しています。 このため、AE指数では前半を中心に変動が見られています。 しかし、最高が600nTで、その他は300nT前後と概ね小規模の活動に留まっています。 まだ速度がそれほど高まっていなかったためでしょう。 後半では活動はより小さくなっています。 磁場強度が弱まっているので、今後も小規模の活動に留まるのではないでしょうか。 27日周期の図で前周期の変化と比較すると、 前回は速度が600km/秒近くまで上がっていたのに対し、 今回は50km/秒程度遅くなっています。 コロナホールの規模は弱まっている様です。 従って、前回は4日ほど高速風が続きましたが、 今回の高速風継続期間は短くなるかもしれません。 SOHO EIT284では、太陽面はぼんやりと光っていて、コロナホールは見えません。 現在の高速風が過ぎると、しばらくは穏やかな状態が続くでしょう。 太陽黒点の写真は、899の番号は残っていますが、 この写真では黒点の姿を見つける事ができません。 899黒点群はかなり小さくなってしまった様です。 X線グラフの強度も最低レベルに下がっていて、太陽の活動はとても穏やかです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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