宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 7/ 8 11:54 更新 太陽風の速度は下がり(450km/秒)、通常の状態に戻りつつあります。898黒点群はC5の小規模フレアを起こしました。 担当 篠原 コロナホールによる高速太陽風は終わりつつあります。 太陽風の速度は低下を続け、現在は450km/秒とやや速いという程度にまで下がりました。 磁場強度は3nT前後と既に弱まっています。 ACEの前半は、磁場が南寄りになっていて、-3nTくらいの南向きが続いていました。 速度もまだ高めでしたので、磁気圏では小規模の活動が続いていたのではないかと思われます。 今日のAE指数を見ると、図の中央付近に500nT規模の活動が観測されています。 ただし、今日のこのグラフは、線が灰色になっています。 これは作図に使用できた観測点の数がかなり少なかったことを示しています。 (最大で11か所のところを、5か所しか使えなかった様です) 具体的にどこの観測点が欠けていたのかは分かりませんが、 図の前半で、もう少し大きな活動が起こっていた可能性はあります。 27日周期の図を見ると、高速風の下がり方は前周期と似たタイミングで起こっています。 このまま今日、明日とどんどん速度が下がっていくのでしょう。 一方、昨日お伝えした、6日に発生したCME(太陽ガスの放出現象)の影響が、 明日くらいに地球に及ぶかもしれません。 直撃コースではないことや、フレアの規模も中規模のものであることなどから、 激しい乱れが来る事はないでしょう。 一時的にオーロラ活動が活発になったり、弱い磁気嵐が発生する可能性が考えられます。 その後の太陽風の見込みですが、前周期の変化を見ると、6月14日から高速風が始まっています。 これと関係するコロナホールの姿が、SOHO EIT284の太陽写真で見えています。 前周期はSOHOが観測をお休みしていたため、GOESのX線写真しかありませんが、 だいたい同じ位置にコロナホールが見えています。 この時は、コロナホールが小さく見えた割に立派な高速風が続きました。 今回はどうなるでしょうか。 久しぶりにMクラスの中規模フレアを起こした太陽ですが、 昨日も898黒点群はC5を最大として小規模フレアを起こしています。 ただ、どれも短時間型の活動で、CMEは起こっていません。 黒点群としての規模はほとんど変わっておらず、同程度の活動を続ける可能性があります。 警戒レベルに達していた放射線帯の高エネルギー電子は、増加が止まっています。 10の4乗のラインは保っていますが、これからゆっくりと減少に向かいそうです。 2日ほどで警戒ラインを割るのではないでしょうか。 GOES衛星のX線カメラによる、6月11日のコロナホールの様子。 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化 (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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