宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 7/ 5 12:15 コロナホールによる高速風が始まりました(600km/秒)。オーロラの活動も活発化しています。
2006/ 7/ 6 11:04 高速風が続いています(600km/秒)。磁気圏の活動度は小規模に下がっています。
2006/ 7/ 7 11:00 M2.5の中規模フレアが発生しました。CMEも発生しています。高速太陽風は速度が下がり始めました。
2006/ 7/ 8 11:54 太陽風の速度は下がり(450km/秒)、通常の状態に戻りつつあります。898黒点群はC5の小規模フレアを起こしました。
2006/ 7/ 9 13:33 太陽風は通常の速度(380km/秒)で、磁気圏は静穏です。これからCMEの影響が見られるかもしれません。
最新のニュース

2006/ 7/10 10:35 更新
CMEによる太陽風の乱れが来ました。速度が450km/秒に上昇した程度で、乱れは小規模です。磁気圏は静穏です。

担当 篠原

ACE衛星の観測によると、10日6時(世界時9日21時)に、太陽風の衝撃波が到来しました。
6日に発生したCME(太陽ガスの放出現象)によるものです。
規模は小さくて、太陽風の速度は350km/秒から450km/秒に上昇し、
磁場強度は3nTから10nTに強まった程度です。
太陽風のプラズマ密度(橙色線)も、1個/ccから10個/ccに増加しています。

衝撃波の地球への到着は、30分ほど遅れて10日6時半(世界時9日21時半)頃になっています。
沖縄のグラフで、磁場強度が急に強まっているところが、衝撃波の影響です。
より高速で密度の高い太陽風が地球の磁気圏に衝突して、磁気圏を圧縮します。
このため、地上の磁場の強さが変化するのです。
沖縄では30nTほど変化しています。
磁場の強まり方がだらだらと上がっていて、切れのいい変化になっていません。
衝撃波が弱いものだったためでしょう。

高速風が運んで来た太陽風磁場の南北成分は、大きく変動していますが、概ね北寄りです。
このため、磁気圏への影響はとても小さくなっています。
AE指数にはたいした変化は見られません。
もっとも、南を向いていたとしても、速度がそれほど上がっていませんので、
磁気圏の乱れは限定的だったでしょう。
CMEによる太陽風の乱れは小規模ですので、今日のうちに収まってしまうと思われます。

衝撃波の影響は、GOES衛星が観測している放射線帯の高エネルギー電子のグラフにも見えています。
小幅ですが、GOES11の青線が急に強まっているところがあります。
この頃GOES11衛星は、磁気圏の圧縮の影響を最も受けやすい、ほぼ真昼の位置にありました。

SOHO EIT284で見えるコロナホールが興味深い姿になっています。
これまでの写真では、南寄りの小さなコロナホールしか見えていなかったのですが、
今日の写真ではもっと広く、北半球側にまで広がったコロナホールとして見えています。
珊瑚礁の島にある、環礁の様な姿に見えます。
周囲の明るいコロナガスの関係で、これまでは良く見えていなかったのでしょう。
(以前の写真でも、ぼんやりとした姿はありました)
この程度の広がりを持ったコロナホールであれば、
27日前の前周期に、4日間にわたって高速風が続いたのも理解できそうです。

このコロナホールによる高速風の到来は、明日、11日から12日にかけて始まると予想されます。
前回は600km/秒近い高速風が4日間続きました。
太陽風磁場が南寄りに変化すると、オーロラ活動が活発になったり、
小規模の磁気嵐が発生することがあります。

太陽写真では、898黒点群が西側に没しつつあります。
残るのは小さな899黒点群のみです。
久しぶりに発生したにぎやかなフレア活動も、これで終わりとなりそうです。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。