宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

リアルタイムデータ
27日周期 (NICT)
短期太陽風電子
太陽黒点 (SOHO)
太陽X線 (GOES)
活動領域 (NASA)
EIT284 (SOHO)
EIT195 (SOHO)
LASCO C2 (SOHO)
LASCO C3 (SOHO)
コロナホール (NAOJ)
太陽風 1日 (ACE)
太陽風 7日 (ACE)
セクター構造 (NICT)
太陽放射線 (GOES)
衛星磁場 (GOES)
衛星電子 (GOES)
衛星環境 (GOES)
沖縄磁場変動 (NICT)
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NICT磁力計 (NICT)
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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 6/25 12:58 太陽風は低速です(300km/秒)。南向き磁場の影響で、小規模の乱れが発生しています。
2006/ 6/26 10:17 太陽風は低速で(300km/秒)、磁気圏は静穏です。明日以降、高速風が来る可能性があります。
2006/ 6/27 09:43 太陽風の速度がかなり遅くなっています(270km/秒)。磁気圏はとても穏やかです。
2006/ 6/28 10:55 コロナホールの影響が現れ始めました。現在の速度は380km/秒。引き続き上昇しそうです。
2006/ 6/29 10:43 太陽風が高速になっています(550〜600km/秒)。磁場強度は強まったままです(15nT)。
最新のニュース

2006/ 6/30 10:43 更新
太陽風の速度は最高速を過ぎて、次第に低下しています(520km/秒)。磁気圏では小規模の活動が起こっている程度です。

担当 篠原

昨日のニュース以降、太陽風は29日15時(世界時29日6時)頃に速度が600km/秒まで再び上昇し、
その後、すぐ低下に向かうという変化をしました。
磁場強度が15nTまで強まっていたので、どう変化するか注目していましたが、
速度が再び上がる頃に磁場強度は急速に低下して、5nTへ弱まってしまいました。
結局、たいした太陽風の乱れは起こっていません。

600km/秒まで再び上がった太陽風の速度ですが、その後はゆっくりと速度を下げ、
現在は520km/秒まで下がっています。
依然高速ですが、大きな速度ではありません。

磁場の南北成分は、小さな振幅で南北に変化しています。
南向きの時に、小規模のオーロラ活動を起こしています。
南向きでも、振幅が小さいため、磁気圏への影響は限定的です。

この後も、太陽風の速度は下がり続け、
明日のうちには通常の状態に戻っているのではないかと思われます。

SOHO EIT284の太陽写真を見ると、東の方に次のコロナホールが来ているのが見えます。
まだ、手前のコロナの光のせいで、淡い影にしか見えませんが、
明日か明後日にはよりはっきりした姿を見せるでしょう。
27日周期の図によると、このコロナホールは前回は6月6日以降に高速風をもたらしています。
今周期に置き換えると、7月3日頃になりそうです。
前回は、650km/秒と高い速度が3日間くらい続いています。

太陽では、897黒点群(右)、898黒点群(左)の2つが見えています。
目立ったフレア活動はなく、概ね静穏です。
X線の動画を見ると、898群では、とても小さな活動が度々起こっています。
これから、成長するのでしょうか。



SOHO衛星EIT284カメラの映像
(c) SOHO (ESA & NASA)

最新映像


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。