宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 6/28 10:55 更新 コロナホールの影響が現れ始めました。現在の速度は380km/秒。引き続き上昇しそうです。 担当 篠原 昨日お知らせした、26日7時(世界時25日22時)頃に太陽の南側で発生したフィラメント消失の、 SOHO衛星 EIT195カメラによる動画を掲載します。 やや黒みがかった帯の様な構造(ダーク・フィラメント)が、ふわっと持ち上がって飛んで行き、 その後に太陽面にループ状の明るい輝きがいくつも見えています。 このフィラメント消失に続いて、CME(太陽ガスの放出現象)が、 同じくSOHO衛星のLASCO C3カメラで捉えられています。 太陽の南側に向かって白いガスが流れ出すように吹き出しているのが見えます。 フレアの後に見られるCMEと比べると、フィラメント消失の場合は吹き出し方が穏やかな印象です。 太陽風磁場の乱れなどの影響が、明日くらいに地球へ及ぶかもしれません。 太陽風では、コロナホールの影響が見え始めた様です。 昨日のニュース以降、太陽風磁場はじわじわと強度を強め、 2nTとかなり弱かったものが、現在、12nTにまで高まっています。 速度もこれを追いかけるようにわずかですが上昇し、 270km/秒とかなり低速だったものが、380km/秒まで上がっています。 まだ、速度が上がったと言っても、通常の速度に戻ったという程度で、 本格的な高速風領域と呼べる規模ではありません。 磁場強度は強まったままですので、引き続き上昇を続けると予想されます。 前周期の変化を参考にすると、今日一日かけて更に上がって行くかもしれません。 上昇がどこまで続くかは、太陽風の磁場強度の変化を見ていると分かります。 速度が上がりきると磁場強度は下がって行きます。そこが最高速度到達の目安です。 磁場強度が強まっているため、南向き磁場も強まりやすい環境になっています。 ACEのデータを見ると、短時間に振動する様な変化になっていますが、 最大で-10nTに達する変化も見えています。 速度がまだ低いため、大規模にはなりにくいですが、 現在、オーロラ活動が活発化しつつあるのではないかと思われます。 AE指数のグラフにはまだ大した変化は観測されていません。 これから、速度が上昇して行くに連れて、活動は大きくなりやすくなります。 今後の太陽風、磁気圏の変化に注目してください。 太陽では、897黒点群の磁場構造が複雑さを増しているそうで、エネルギーを蓄えていると考えられます。 今のところ、GOESのX線動画を見る限りでは安定している様ですが、 これから小規模フレアなどを起こし始めるかもしれません。 また、東の端からは新しい黒点群が上がって来ています。 SOHO EIT284の写真でもこの部分はとても明るく見えており(897群以上です)、 どのような規模の黒点群が見えてくるのか、これからが注目されます。 SOHO EIT195カメラによる、26日7時(世界時25日22時)のフィラメント消失の様子。 (c) ESA & NASA SOHO LASCO C3カメラによる、フィラメント消失に続いて発生したCME。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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