宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 6/27 09:43 更新 太陽風の速度がかなり遅くなっています(270km/秒)。磁気圏はとても穏やかです。 担当 篠原 太陽風は一段と速度が下がっています。 300km/秒とこれまでもかなり低速でしたが、 昨日はゆっくりと速度が下がり続け、270km/秒まで下がっています。 磁場強度は2nTと弱まったままです。 太陽風はかなり穏やかです。 太陽風磁場の南北成分は+2nT、-2nTの幅で南北に振れていますが、 速度がとても遅いため、磁気圏には影響がほとんど見られていません。 AE指数はとても静穏です。 SOHO EIT284の太陽写真が更新されています。 太陽の中心から西に進んだところにコロナホールが見えています。 ここから吹き出している高速の太陽風が、いよいよ明日くらいから地球へ到達します。 この後、太陽風磁場の強まりが始まり、それとともに速度が上がり始める変化が見られるでしょう。 太陽風磁場の南向きが強まると、磁気圏活動が活発になります。 また、26日7時(世界時25日22時)頃に、太陽の中心から南寄りの領域で、 フィラメント消失が発生しています。 SOHO EIT195の動画で確認することができます。 この影響が明日、明後日の太陽風に見られるかもしれません。 フィラメント消失の後は、大きな磁場のかたまりが飛んで来るなどの変化が見られることがあります。 太陽写真では新しく上がってきた黒点群に897と番号が付けられています。 規模の小さな黒点群で、上がってきてからは目立った変動を起こしていません。 太陽は穏やかな状態が続くでしょう。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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