宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2006/ 6/20 10:42 更新 太陽風の速度が下がりました(400km/秒)。磁気圏も静穏です。 担当 篠原 地球は高速の太陽風領域を抜け出しました。 太陽風の速度は、500km/秒から通常レベルの400km/秒へ一日で下がっています。 太陽風磁場は強度4nTでこちらも通常の強さです。 南北成分はほとんど0nTのところにあります。 速度が下がったこともあり、磁気圏のオーロラ活動はとても穏やかになっています。 AE指数のグラフには全く変化が観測されていません。 ACEの図では、最新の部分で、磁場強度がやや上昇し、磁場が急に南を向く変化が見られています。 小規模の乱れに限定されると思いますが、これから何かの変化が起こるのでしょうか。 SOHO EIT284の太陽写真を見ると、全体的にぼんやりと明るいだけで、 コロナホールの暗い影は見えていません。 これからしばらくの間、穏やかな太陽風が続きそうです。 27日周期の図を見ると、前周期の次の擾乱は、5月30, 31日くらいから始まる高速風です。 これは今周期にあてはめると、6月26, 27日くらいになります。 それまでは低速風状態で推移するのではないでしょうか。 放射線帯の高エネルギー電子は、昨日よりほとんど変化していません。 今回はこれ以上の増加はなさそうに思います。 太陽のフレア活動はとても穏やかです。 太陽の中心に896黒点群が見えていますが、小規模で、活動もほとんど見られません。 太陽も穏やかなまま推移しそうです。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|