宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 6/19 11:20 更新 太陽風の速度がやや下がっています(500km/秒)。地球は高速風領域を抜け出し始めています。 担当 篠原 太陽で、2つの小規模CME(太陽ガスの放出現象)が、連続して発生しています。 SOHOのLASCO C3カメラの動画を掲載します。 南西(右下)と北東(左上)へ向かって、リズム良くふたつの白いガスが飛び出しています。 NOAA/SECによると、発生源は太陽の裏側だとのことで、地球への影響はありません。 (端で起こっていますので、太陽のこちら側だとしても、地球への影響はほとんどないでしょう。) 太陽風は高速状態でがんばっています。 昨日いっぱい、580km/秒と高い速度を保ち続けました。 日付が今日に変わった頃に一段下がって、500km/秒になっています。 それでも、高速の状態です。 27日周期の図で、前回(5月18日以降)と比較すると、高速風の期間は同程度ですが、 速度がより高い状態で安定して続いています。 また、太陽風の磁場では、18日の15時(世界時18日6時)を中心として、 -3〜-5nTくらいの南向きが安定して続く時間帯が見られました。 南向きは5時間くらい続いています。 この時に、一時的にオーロラ活動が強まり、800nTの中規模の変動がAE指数で見られています。 その後は、南北成分は0nTか、北寄りに変わり、磁気圏は静穏になっています。 太陽風の速度が下がり始めたため、これから明日にかけて地球は高速風領域を抜けて行くと思われます。 速度が下がると、磁気圏の擾乱も小規模に留まるようになり、全体的にも静穏になります。 その後は、6月25日頃まで、太陽風は穏やかに推移しそうです。 放射線帯の高エネルギー電子は、磁気圏の乱れの影響でしょう、 10の3乗にレベルを下げています。 警戒ラインからは1桁下がりました。 しかし、高速風が続いていますので、もうしばらく注目する必要があります。 太陽のフレア活動は穏やかです。 あたらしく896黒点群が発生しています。 小規模でほとんど活動は見られません。 SOHO衛星LASCO C3カメラによるCME(太陽ガスの放出現象)。右下と左上に連続して飛び出しています。 (c) ESA & NASA SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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