宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 6/16 10:57 更新 高速の太陽風が続いています(600km/秒)。オーロラ活動が活発になっています。 担当 篠原 高速の太陽風が続いています。 速度は550km/秒を越えて、600km/秒に達しています。 一方、10nTに強まっていた太陽風の磁場は、5nTに弱まっています。 従って、高速風は最高速に達したと思われます。 オーロラ活動はかなり活発になりました。 昨日のニュースまでは、太陽風の磁場は比較的北寄りで、磁気圏活動もおとなしかったのですが、 その後、南を向いたり、北を向いたりするようになり、 その影響で活発なオーロラ活動を引き起こしています。 AE指数では、1500nTに達する大きな活動が1回と、 その他にも1000nT規模の活動が2回観測されています。 速度は現在も高く、今後も活発にオーロラ活動が発生する可能性があります。 ただ、磁場強度が弱まって来ていますので、大きな活動は次第に起こりにくくなります。 前周期の変化と比較すると、500km/秒を越える高速風は明日くらいまで続きそうです。 その後に、もうひとつ小規模の高速風が来て、 やや高速の状態がずるずると2日ほど続くかもしれません。 その後は穏やかな太陽風が続きます。 SOHO EIT284の写真が久しぶりに得られていますが、 この写真でもコロナホールはどこにも見らません。 今回の磁気圏活動の影響で、放射線帯の高エネルギー電子は数を1桁ほど減らしています。 警戒ラインの10の4乗からは下がりましたが、大きく減少したとは言えず、 やや高いレベルを保っています。 高エネルギー電子は、高速風の通過後に再び増加に転じる可能性があります。 その出発点がこのレベルであるとすると、 警戒ラインへも回復しやすいと言えるかもしれません。 太陽では、Cクラスの小規模フレアが3回ほど発生して、急に活動的になっています。 昨日、西に沈みかけている領域が明るくなったとお知らせしましたが、 ここが発生源のようです。 NOAAの資料を見ると、892黒点群が発生源とされていますが、 GOESのX線動画を見ていると、もうひとつ奥の新しい領域で起こっているように見えます。 (これは個人的見解です) いずれにせよ、この活動的な領域はほぼ西に没しましたので、今後の影響はありません。 この後は穏やかな太陽に戻ります。 SOHO衛星のEIT284カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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