宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 6/14 10:37 更新 太陽風は低速になっています(340km/秒)。磁気圏は静穏です。 担当 篠原 太陽風はどんどん速度を下げ、340km/秒と低速になっています。 これから周期性の太陽風の乱れが来るのではないかと予想していますが、 今のところ変化は現れていません。 太陽風の磁場強度は2nT前後と弱まったままです。 ACEの図の後半で弱い南向き(-2nT)が続いている部分がありますが、 速度も遅く、磁気圏への影響はとても限定的なものです。 AE指数を見ると、ほとんど平らで、オーロラ活動は見られていません。 27日周期の図によると、高速風領域が回帰して来るとすると、 今日くらいに速度が上昇を始めると予想されます。 速度の上昇の前には、磁場強度が強まるなどの変化が現れます。 今のところそのような変化は見えていませんので、 これからすぐ速度が上がり始めるということはない様に思います。 今後、ACEのデータで磁場強度の強まりに注目してください。 それに続いて速度が変化を始めるでしょう。 ただし、GOESのX線写真の印象では、乱れは前回よりも小規模になっている可能性もあります。 その一方で、昨日のニュースに掲載しましたCME(太陽ガスの放出現象) による太陽風の乱れが地球へ到達するかもしれません。 こちらは、影響があるとすると、速度の乱れではなく、 磁場の乱れで目立った変化になるのではないかと考えています。 放射線帯の高エネルギー電子は、高いレベルを保っています。 昨日からほとんど減衰せずに警戒レベルを越えたままです。 太陽風の乱れがくるまでは、減衰の速度はとてもゆっくりです。 太陽のフレア活動は穏やかです。 黒点群は縮小傾向にあり、X線画像を見ても、元気はありません。 静かな状態が続くでしょう。 GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。コロナホールを見るために強調処理をしている。14日10時 (世界時14日01時)。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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