宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 6/13 10:48 更新 太陽風、磁気圏ともに穏やかです。放射線帯の高エネルギー電子は、高レベルが続いています。 担当 篠原 11日2時(世界時10日17時)に892黒点群で発生したB6の小さなフレアに続いて、 CME(太陽ガスの放出現象)が見えているようだと一昨日のニュースでお知らせしましたが、 その後のLASCO C3の写真が得られましたので、動画を掲載します。 とても淡いCMEが、太陽の周囲に向かって飛び出しているのが見えています。 (B6フレアに対応すると思われますが、裏側の現象の可能性もあります) とても小規模の現象ですので、地球へ向かっているとしても、 高速風が来るなどの大きな変化は起こらないでしょう。 磁場のかたまりが飛んで来るなどの変化は見られるかもしれません。 地球へ来るとすると、3〜4日後くらいでしょうから、14〜15日と見込まれます。 ただし、次の高速風の変動に重なってしまいそうです。 太陽風は速度がやや下がって、380km/秒になっています。 概ね穏やかな状態です。 太陽風磁場は0付近にあって、速度が低いこともあり、磁気圏も穏やかです。 オーロラの活動度を示すAE指数は、ほとんど変化していません。 27日周期の図を見て下さい。 これから、コロナホールによる高速風が到来しそうです。 コロナホールは小規模で、今日のGOESのX線写真では分かりにくいです。 (昨日の写真の方が分かりやすいです) 速度の上昇は明日くらいになりそうですが、今日の午後から太陽風磁場で変化が始まる可能性があります。 前回の規模としては、速度が最高で600km/秒弱くらいまで上昇し、 500km/秒以上が2日半ほど続いています。 放射線帯の高エネルギー電子は、ややレベルを下げていますが、 現在も警戒レベルを越えたままです。 今後、太陽風に乱れが発生すれば、そこで一気に減少するでしょう。 太陽のフレア活動は穏やかな状態が続いています。 黒点群は、はっきりと縮小に向かっています。 GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。コロナホールを見るために強調処理をしている。13日00時 (世界時13日00時)。 (c) NOAA/SEC SOHO LASCO C3カメラによる、11日3時(世界時10日18時)に発生したCME。とても淡いCMEです。 (c) ESA & NASA ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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