宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 6/12 10:10 更新 太陽風は速度が下がり、穏やかになっています(400km/秒)。 担当 篠原 太陽風はゆっくりと速度を下げ続け、500km/秒から400km/秒へ下がりました。 通常の速度レベルに戻っています。 太陽風の磁場強度も4nTから2nTへ弱まっています。 南北成分では、-2nT程度の弱い南向きが発生しています。 速度が低下していることもあり、小規模のオーロラ活動が見られています。 AE指数に300nT程度の変化が見えています。 地球から見ていると、太陽は約27日で一回転します。 そのため、太陽風の変化も27日の周期で同じ変化を繰り返す性質があります。 その様子を見るために、現在と27日前の変化を並べて27日周期の図を作成しています。 6月6日に始まった今回の高速風も、この図を見ると、 27日前の5月11日から5月15日にかけて、とても似た変化が発生していたことが分かります。 この図を見ることで、今後の太陽風の予想を立てることができます。 今日(6月12日)の27日前は5月16日です。 そこでは、太陽風は高速風を抜けた後で更に速度を下げ、更に穏やかになっています。 そして、5月17日に磁場強度が強まり(青線)、翌日5月18日の高速風へと繋がっています。 これを現在の日付に読み替えると、明日、6月13日頃から磁場強度に変化が始まり、 明後日、6月14日頃に速度の上昇が始まるという風に予想することができます。 速度が上がり始める6月14日頃に、磁気圏活動も活発になりそうです。 GOES衛星のX線写真を見ると、太陽の中心から南寄り(下寄り)に、淡いコロナホールが見えている様です。 おそらくこの領域の影響が、これからやってくるのでしょう。 コロナホールのすぐ上には、新しく明るい活動領域(黒点群)ができています。 これは27日前には見られなかったものです。 この部分の変化が、太陽風の変化にどのように影響しているかも注目されます。 放射線帯の高エネルギー電子は高いレベルを保っています。 密度はやや減少していますが、依然10の4乗のレベルを越えています。 引き続き注意が必要でしょう。 太陽のフレア活動は穏やかです。 Bクラスに達するか達しないかというとても小さな変動は見られていますが、 目立った規模の活動には繋がっていません。 昨日の写真と比較すると、黒点群の規模は縮小しつつある様です。 GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。コロナホールを見るために強調処理をしている。12日00時 (世界時12日00時)。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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