宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
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当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
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太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
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2006/ 6/11 13:50 更新 太陽風の速度が下がり始めています(500km/秒)。放射線帯の高エネルギー電子は高いレベルが続いています。 担当 篠原 太陽風の速度が低下を始めています。 昨日のニュースの時点では630km/秒とかなり高速だった太陽風ですが、 その後、ゆっくりと低下を始め、現在は500km/秒まで下がりました。 GOESのX線写真では、コロナホールは既に西に遠ざかっており、 地球は高速風領域から抜け出しつつあります。 今日から明日にかけて、速度は引き続き低下し、穏やかな太陽風に戻るでしょう。 太陽風磁場は弱い南寄りになっています。 ACEのグラフでは、-2nT程度の振幅で南を向いている時間が目立っています。 この影響で、300〜500nT程度の小規模のオーロラ活動が引き続き発生しています。 これから更に速度が下がると、オーロラの活動も次第に小さくなって行きます。 放射線帯の高エネルギー電子は高いレベルを保っています。 数値としては、昨日よりもやや増加していますが、太陽風の速度が下がり始めていますので、 この辺りが最高値になるでしょう。 数日かけてゆっくりと低下して行きますので、しばらくの間、衛星の運用では注意が必要です。 太陽では、11日2時(世界時10日17時)に、892黒点群でB6の小さなフレアが発生しています。 GOESのX線動画を見ると、長時間型に似た光り方をしていて、 CMEの発生が考えられます。 そして、SOHOのLASCO C2, C3の写真では、最新の写真でかすかに、 halo型のCMEが飛び出しつつあるように見えます (太陽の上側に、ほんの少しですがガスが広がって見えます)。 明日になれば、詳しく状況が分かるでしょう。 フレア自体はとても小規模ですので、CMEが発生したとしても小規模です。 892, 983の2つの黒点群は、黒点の見え方としては昨日よりも縮小しています。 太陽は穏やかな状態が続くでしょう。 GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。コロナホールを見るために強調処理をしている。11日13時 (世界時11日04時)。 (c) NOAA/SEC SOHO衛星のLASCO C3カメラの映像 (c) SOHO (ESA & NASA)
ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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