宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです) |
|
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です |
|
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。 |
| ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
2006/ 6/ 9 10:05 更新 コロナホールによる高速の太陽風が続いています(650km/秒)。892黒点群がやや発達しています。 担当 篠原 650mk/秒と高速の太陽風が続いています。 昨日のニュースの頃は、600km/秒を切って、下がり始めた雰囲気だったのですが、 その後、8日15時(世界時8日6時)頃に再び650km/秒に盛り返し、 現在まで650km/秒前後を保っています。 磁場強度は5nT。 南北成分は細かく振動していて、+3nTから-3nTの間を頻繁に変化しています。 そして、中規模のオーロラ活動が活発に続いています。 500〜800nTの活動が頻繁に一日中発生しています。 速度は高いものの、磁場強度が弱まって、南向き成分も小さな振幅になっています。 このため、大きなオーロラ活動には発達していないのでしょう。 再び盛り返した高速風ですが、この後はゆっくりと速度が低下して行くでしょう。 今日から明日いっぱいくらいは500km/秒台が続くかもしれません。 その後ゆっくりと下がって、穏やかな太陽風に戻って行きます。 放射線帯の高エネルギー電子は、一気に警戒ライン(10の4乗)に達しています。 衛星の運用では障害が発生しやすい状態になっています。 高エネルギー電子は、引き続き上昇を続ける可能性があります。 今後の変化に注意してください。 密度の上昇はすぐなのですが、減少するのは1週間近くかかることもあります。 警戒状態はしばらく続くと思われます。 太陽では、892黒点群がやや発達している様です。 X線の動画を見ていると、とても小さな活動ですが活発さを増しています。 また、磁場構造も複雑さを増しているそうで、注目されます。 (ただし、NOAA/SECの予報ではフレアに対する警戒度は下がっていました) これからどのようになるでしょうか。 893黒点群は、黒点の規模がやや増しています。 フレア活動はほとんどなく、こちらは静穏な印象です。 GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。コロナホールを見るために強調処理をしている。9日09時 (世界時9日00時)。 (c) NOAA/SEC ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分) および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線) (c) NOAA/SEC リアルタイムAE指数 下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。 (c) 京都大学, NICT 沖縄の磁場擾乱 下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。 (c) NICT 27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版) 太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。 (c) NICT
(c) NOAA/SEC SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点 (c) SOHO (ESA & NASA) GOES衛星の太陽X線データ (c) NOAA/SEC | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|