宇宙天気ニュース (これは過去のニュースです)

 
当時「情報通信研究機構宇宙環境計測グループ」よりお届けした記事です
太陽フレア・磁気嵐・オーロラ活動など、宇宙天気の最新情報をお知らせするページです。

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これまでの経過 (過去のニュースの全リスト)
2006/ 6/ 3 09:06 高速の太陽風が続いています(560km/秒)。速度はこれから低下に向かうでしょう。
2006/ 6/ 4 10:18 太陽風は速度が下がり(450km/秒)、地球は高速風領域を抜けつつあります。磁気圏は穏やかです。
2006/ 6/ 5 10:04 太陽風はやや低速(380km/秒)になり、磁気圏も穏やかな状態です。明後日から、次の高速風が来るでしょう。
2006/ 6/ 6 10:50 太陽風は低速で(350km/秒)、磁気圏は静穏です。明日くらいから高速風が来ます。
2006/ 6/ 7 10:28 高速の太陽風が来ました。速度は600km/秒に上昇しています。オーロラ活動も活発です。
最新のニュース

2006/ 6/ 8 09:58 更新
高速の太陽風が続いています(600k/秒)。オーロラ活動も活発に続いています。

担当 篠原

速度の高い太陽風が続いています。
昨日以降、太陽風の速度は650km/秒まで上昇しました。
それとともに、磁場強度は5nTへ弱まっています。
高速風の中心に達したと考えられます。

高速風は、その後、650km/秒から600km/秒へゆっくりと下がりつつ、
現在も高速状態を続けています。

太陽風磁場の南北成分は、+5nTから-5nT程度の幅で、南北に細かく振動しています。
この影響で、オーロラ活動を活発にしています。
AE指数では、500nTから1000nT程度の規模の活動がほとんど連続的に発生しています。
速度が高まっていることと、南向き磁場が頻繁に発生しているためです。

沖縄の磁場データは-50nT規模の減少を示しています。
小規模の磁気嵐になっています。
(これから更に発達することはありません)

GOES衛星のX線写真を見ると、今回の高速風をもたらしているコロナホールが、
太陽の西側(右側)半分のところに見えています。
ここは、地球へ影響を及ぼすタイミングを測る目安の位置です。
地球が高速風の真ん中にいることが、この写真からも分かります。

27日周期の図によると、前周期の高速風は4日ほど続きました。
今回も同程度と考えると、もう2〜3日速度の高い状態が続きそうです。
今日から明日にかけては、500km/秒台の高速風が続き、
その後400km/秒へと低下していくと予想されます。

太陽風磁場の南寄りが続くと、オーロラも活発に続くでしょう。
ただし、今後は磁場強度、速度ともに弱まって行くため、
オーロラの規模は次第に小さくなって行きます。

今回の高速風の影響で、放射線帯の高エネルギー電子が急増しています。
まだ警戒ライン(10の4乗の線)には達していませんが、
10の3乗を越え、これから更に増加しそうです。
これからしばらく、衛星の運用では注意が必要になりそうです。

太陽では、892黒点群がなかなか立派な姿を見せています。
また、その左に893黒点群が出現しています。
892黒点群は、Bクラスのとても小さな活動を数回起こしています。
X線の動画でも、ざわついている感じで、
これから活動度が上がるかもしれません。



GOES衛星のX線カメラで撮影した太陽の様子。コロナホールを見るために強調処理をしている。8日09時 (世界時8日00時)。
(c) NOAA/SEC


ACEが観測した太陽風の磁場(1番上の枠、白線は全体の強度、赤線は南北成分)
および、太陽風の密度(3番目の橙線)、速度(4番目の黄線)
(c) NOAA/SEC



リアルタイムAE指数
下段のAEグラフの値が高くなると、オーロラ活動が活発化しています。
(c) 京都大学, NICT



沖縄の磁場擾乱
下へ下がるほど、擾乱が発達している事を意味します。
(c) NICT



27日の太陽周期に合わせたデータプロット (太陽風版)
太陽が同じ面を地球に向けていた27日前の変化から、今後を予想することができます。
(c) NICT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
太陽風速度
km/sec
セクター
Bx (nT)
IMF Bz,Bt
nT
沖縄変動
nT
沖縄短期変動
nT
GOES衛星による、静止衛星軌道における高エネルギー電子の変化
(c) NOAA/SEC



SOHO衛星のMDIカメラによる太陽黒点
(c) SOHO (ESA & NASA)



GOES衛星の太陽X線データ
(c) NOAA/SEC





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篠原 学( shino@kagoshima-ct.ac.jp )宛てお知らせ下さい。